<RMUカップ>◇28日◇東京・麻雀スタジオ
RMU(リアル・マージャン・ユニット)の「RMUカップ」が28日、東京の麻雀スタジオで行われ、松ケ瀬隆弥が優勝を果たした。
これまでの競技麻雀では、優勝の可能性が無くなった選手の目的が無くなってしまうことで、優勝争いにゆがみが生じ、たびたび決着方法について問題提起されてきた。この問題を解決すべく、麻雀界初となる「新決勝方式(仮称)」を採用したのが本大会で、開催前から注目を集めた。
本戦32名から4名に絞られ、決勝戦は2回戦で行われた。ここまではこれまで通りだが、「新決勝方式」では、決勝2回戦を終了後、トータルポイントを持ち点に置き換えて「延長戦」を行い、アガった人がトータルトップになった瞬間に終了する。アガった人がトップにならない限りは続くので、点差の離れた最下位でも、アガリ続ければ逆転のチャンスは残ることになる。
決勝2回戦を終えて、
松ヶ瀬隆弥 88.7(88700点)
江澤陽一 78.6(78600点)
多井隆晴 57.5(57500点)
宮原諒 51.2(51200点)
となり、これまでであればこの時点で松ヶ瀬が優勝だが、ここから最下位を0点として以下の持ち点で延長戦を開始した。
松ヶ瀬 37500点
江澤 27400点
多井 6300点
宮原 0点
延長戦1局目は多井が松ヶ瀬から2900をアガって差を詰めるが、2局目に松ヶ瀬が七対子をアガって決着した。
この対局はスリアロチャンネルで配信され、視聴者は「アガった人が優勝というのは納得感がある」など好意的なコメントが多くを占めた。今後、タイトル戦で採用される可能性は高い。
◇優勝した松ヶ瀬のコメント 「最近は公式戦で決勝にはよく残るけど勝ち切れなく2位で終わる事が多かったので今日の勝ちはとても嬉しいです。また新決勝方式で勝った事も今後に向けて良い弾みになり来期に向けて良い経験を積めました。次は本場所のリーグ戦で勝ちたいですね。」