<第15期雀竜位決定戦>◇3日目◇19日◇東京・麻雀スタジオ
日本プロ麻雀協会のタイトル「第15期雀竜位決定戦」(3日間全15回戦)の最終日となる3日目が19日、東京の麻雀スタジオで行われ、第13期後期入会の江崎文郎が初優勝を飾った。
江崎は3日目を首位で迎えたが、2位の山崎と5.7ポイント差、3位の吉田と10.7ポイント差。稀に見る三つどもえの接戦で最終日を迎えた。13回戦までの段階で吉田が2回ラスを引いてしまい、江崎と山崎の差は20.3ポイント、江崎と吉田の差は113.0ポイントとなりほぼ二人の一騎打ちに。そして迎えた14回戦の南1局の江崎の親番が大きな焦点となった。自身は19200点持ちのラス目で迎えた親番、3着目の山崎の先制リーチに対してドラのを雀頭としたカンで追いかけ立直を打ち、山崎から12000のあがりを捉え、その後も加点しTOP目に浮上。山崎はオーラスに3着目に浮上したが江崎とは105.3ポイント、トップラスであっても25300点差をつけなければならない厳しい状況となった。
しかし、最終半荘の南1局の山崎の親番を迎えた時点で山崎が33000持ちのTOP目、江崎が18800持ちのラス目と逆転が見え始めたところ、吉田が意地を見せラス牌ので四暗刻を和了。親番で大きくかぶってしまった山崎の優勝は厳しい状況となった。オーラスはテンパイノーテンで吉田と山崎が準優勝を争う点差となったが、吉田が和了を決めた。
優勝した江崎は、「これまでたくさんの人たちに支えられてここまでこれたので、皆さんに恩返しがしたかった。特にプロになる前からお世話になっているやじけんの方々には本当に感謝している。優勝できて、最大の恩返しが出来たと思う」と喜びを語った。
順位 | 選手名 | 3日目 | TOTAL |
---|---|---|---|
1 | 江崎 文郎 | 92.5 | 196.0 |
2 | 吉田 基成 | ▲11.2 | 81.6 |
3 | 山崎 逸郎 | ▲38.3 | 59.5 |
4 | 大浜 岳 | ▲43.1 | ▲337.1 |
【対局日程】
2017/02/04 1日目
2017/02/12 2日目
2017/02/19 3日目
【雀竜位戦概要】
D級予選から始まり、D級、C級、B級、A級と進んでいく。
(前年度雀竜位戦の成績によりスタートする級が決まる)
A級上位3名が決定戦に進出。前年度雀竜位を交え決定戦が行われる。
雀王戦リーグとは異なり、入会初年度から決勝まで進めるシステムのため、多くの若手スターが生まれたタイトル戦でもある。
【歴代雀竜位】
第1期 鍛冶田 良一
第2期 鍛冶田 良一(2)
第3期 小倉 孝
第4期 小倉 孝(2)
第5期 石野 豊
第6期 吉田 基成
第7期 福田 聡
第8期 伊達 直樹
第9期 内海 元
第10期 仲林 圭
第11期 渋川 難波
第12期 斎藤 俊
第13期 武中 進
第14期 吉田 基成(2)
第15期 江崎 文郎