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明暗分かれた初登場の2人【シンデレラファイト シーズン5 GroupC #1 担当記者・中島由矩】

明暗分かれた初登場の2人【シンデレラファイト シーズン5 GroupC #1 担当記者・中島由矩】

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4年連続4度目の本戦の舞台に立つのは、石田綾音

瞬く間、とはこのことだった。

これが「早着替え」というやつだろうか。

2年連続2度目の本戦である香野蘭も、余裕たっぷりの表情で手を振る。

この2人に挑むのは、初登場の2人。

まずは、

佐藤あや。

過去3度の予選敗退を経験し、このシーズン5は西日本予選2次シードから勝ち上がった夢舞台。

そして、

南ていか。過去2度予選で敗退していたが、今季はスポンサー予選を通過し、嬉しい初登場となった。

東1局1本場で、いきなり大きなアガリを手にしたのは佐藤。

カン[八]と待ちは悪いながら、2巡目ならば、と先制リーチ。浅いところにいてくれたのが幸いした。裏ドラも乗せて、2000・4000は2100・4100のツモアガリ。ゲームを優位に進めていく。

東3局1本場は、2人の勝負手がぶつかった。

6巡目にツモ切りリーチといったのは香野。

[中]暗刻でダマテンが利くところ。石田の河に[九]が2枚並んでいるのを確認し、マンズの上は山にいると見たか。[七][八]の並びシャンポン待ちを、リーチで打点を上げにいった。

対局後のインタビューで「積極的にいきました。」と語ったのは石田。

[赤⑤]を1枚使っていることと、[一][四][七]待ちの三面張であることを頼りに、追いかけリーチで勝負をかける。

こういう二軒リーチがぶつかったとき、毎回必ず筆者が望むことがある。それは、待ちの重なった、今回で言うと[七]で決着がつくことだ。

「ツモ。」

果たして筆者の望み通り、[七]が顔を出した。

そっと手元に引き寄せたのは、香野だった。裏ドラ表示牌として[六]が転がり、大きな大きな3000・6000となる。ラス目の香野がこのツモアガリをすると、困ったのは3着目で親番中の南だ。ライバルに親被りをさせられての着ダウンは、痛いなんてもんじゃあない。

南2局0本場、2着目の石田がトップ目をうかがう先制リーチをかけると、

3着目の香野は前巡からトイツ落とししていた[北]を止め、

親の佐藤は高め[③]で三色同順がつき18000になるテンパイを入れて押し返し、

ラス牌の[北]をつかんだ南は、ノータイムで止める。

「チートイツは読めなかったですけど、北家のリーチなのでシャンポンに当たるかもしれないとは思いました。」と答えた。

あまり気持ちのいい話でないのは百も承知だが、南目線、この局に香野が一発で※北を打ち上げるか、もしくは石田が[③][⑥]をつかんで親の佐藤に18000や12000を献上していれば、その後の展開も大きく変わっただろう。

「番組を通じて、視聴者にどのような印象で見られたいですか?」という事前アンケートに対し、

「がむしゃらに勝ちにいく姿を見てほしいです!」と語った南。

「がむしゃらに勝ちにいく」って何だろう、と筆者は考える。危険牌をバンバン切って、かっこよく追いかけリーチを打ち、ツモ切られた牌を打ち取ることだろうか。

もし香野もしくは南がそうした場合、この後のストーリーは違ったものになっただろう。しかし、2人はその道を選ばなかった。

「番組を通じて、視聴者にどのような印象で見られたいですか?」という事前アンケートに対し、参考までに香野の回答も書き添えておく。

「今後のプロ活動を応援したくなるように見られたいです。」

【南4局0本場】

東家・香野蘭 15900
南家・石田綾音 33200
西家・佐藤あや 44700
北家・南ていか 6200

ダブ[南]にポンの声をかけたのは、2着目の石田。トップ目の佐藤には満貫ツモでも足りないが、座順の妙で、見逃しからの直撃を取れる可能性が残っている。ドラドラ赤赤での12000コースと、それがダメだった時[赤五]をリリースしての8000直撃で、あくまでもトップでの通過を目指した。

そうはさせまいと、佐藤は石田より先にテンパイを入れた。ダマテンに構え、[③][⑥]がこぼれるのを、息を潜めて待つ。

同巡、ラス目の[南]はこの形だ。ラス回避に向けて3着目で親の香野とは9700点差。※9pのトイツ落としから、タンヤオにしてリーチを打ち、ツモアガれる未来があるのだろうか。

無情にも、最後は佐藤の手牌が開かれた。

GroupC♯1で、トップを獲得したのは佐藤あや。次戦免除でBEST16へと進む。2着の石田綾音と3着の香野蘭は、♯3でのリベンジを誓う。

無念のラスになってしまった南ていかは、ここまで。今回見られなかった世界線を追いかけつつ、いったんこの舞台を降りる。

ほぼ全ての局で先制攻撃を受け、跳満を親被り、ラス牌をつかまされてもなお、南ていかは折れなかった。

「ヘアメイクがついて放送対局に出られる」というと垂涎の的にも思えるが、そのカメラの前で無惨な敗北を喫することだってある。

「がむしゃらに勝ちにいく姿を見てほしいです!」と言った南が、ボロボロになってなおへこたれなかった、宝石のような美しい瞬間に立ち会えて、ボクたちは幸せだった。

Day3結果レポート

#2,#3観戦記

攻め続けた、笛が鳴る、その瞬間まで。【シンデレラファイト シーズン5 GroupC #2 担当記者・中野るい】

一年前のあの日も、そうだった【シンデレラファイト シーズン5 GroupC #3 担当記者・神尾美智子】

公式HP

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