チーム雷電インタビュー
ー苦しい4ヶ月半だったと思うのですが、改めてこのレギュラーシーズンを戦っての感想をお伺いしたいです。
黒沢「こんなに本格的にチームとして戦うという事がこれまでなかったので、チーム戦はどうなるのか想像できていなかった。しかし、チーム内での団結はどんどんできていきました。もともと個人のゲームだと思っていたので、驚きました。チーム戦になることで、こんなにも面白くなるんだと、麻雀の新しい一面を知ることができました。」
瀬戸熊「結果からみると自分がA級戦犯になってしまった、これは間違いない事で自分で情けなく思っています。チーム戦なので、全員で頑張っていくのは間違いない事なんですけれども、チームの事を考えすぎて自分を見失った。自分をしっかり保って戦い抜いて、プラマイ0くらいの成績を残せていたら、チームはファイナルに進めたので、もし来期チャンスの頂けるのであれば、まずは自分の麻雀をしっかり打ち、自分なりの成績を残すこと、それがチームのためになると終わってみて気づきました。」
ー瀬戸熊さんとしては、長い選手人生の中でもなかなか無かったようなかなり厳しい時期が続いたと思うのですが、ファンの方々の声援は力になったりしたのでしょうか。
瀬戸熊「負けた時に、ファンの方々の温かい声援が、僕を卓という戦場に居させてくれたし、多くの方々に声をかけて頂いたのは長い麻雀人生の中で大きな財産になりました。ただ、自分としてまだまだだな、と思ったのは、この成績であれば本来もっとバッシングを受けるべきだと思いました。それが思ったほどなかったのは、ファンの方々が優しいのは勿論なのですが、麻雀という競技のフィールドがそこまで世間で認知されていないことの裏返しだと思います。もしプロサッカーやプロ野球であれば、外も歩けないくらいのバッシングを受けてもおかしくないくらいだと思ったので。そんな中で、温かい声の方が多かったのは、僕がまだ認められてない証拠です。もっとバッシングを受けるのがプロスポーツとしては正当だと思いました。温かい、優しい声援は僕を非常に元気づけてくれましたが、そこに甘えていてはプロ人生が終わってしまうので、バッシングをしっかり受け止めて、それはまた来期に繋げていきたいと思っています。」
黒沢「瀬戸熊さんは自分にすごく厳しい方で、シーズン中もずっと苦しんでいたのを近くで見ていました。Mリーグは選ばれた21名の選手なので、その中でも好調、不調は当然出てきて、瀬戸熊さんは本当に厳しい不調で、逆に私は絶好調と言っていいレベルの好調だったのですが、チームを引っ張り切れなかった。せっかく自分が好調であったのに、それを活かしきれず、悔しさが残りました。」
ー本日は都合で萩原さんがいらっしゃらないのですが、もし来期同じメンバーで戦うとしたら、どのような戦いをしていきたいですか。
瀬戸熊「僕の中では今期のふがいない成績は一生拭い去ることができないくらいの記録。麻雀の借りは麻雀で返すしかないので、来期の成績で見返すしかないと思ってます。まずは自分の力不足をしっかり認めて、ウィークポイントを直して、Mリーグの舞台で通用するような麻雀を打てるように努力します。」
黒沢「初めての経験だったので、1試合1試合の結果に大きく一喜一憂し、精神的に負担を自分にかけてしまいました。かなりの長期戦なので、1試合1試合の事にはあまり振り回されずに、自分の意志で貫き通して打ち抜くことが大事だと感じましたので、もし来期チャンスを頂けるのであればもっと広い視野で見て、長期戦を戦い抜きたいなと思っています。」
今期はレギュラーシーズンで敗退となったが、随所に華のある麻雀を披露したチーム雷電。決め台詞の「雷電の麻雀は、面白いんです!!」は今後も雷電の代名詞となるだろう。
ファイナルシリーズ概要
3月2日(土)から始まるファイナルシリーズは、16日・17日を除く、毎週土日15時から計8日間にわたって開催され、1日3試合、合計24試合を予定。試合ルールはレギュラーシーズンと同様だが、進出する4チームはレギュラーシーズンでの獲得ポイントの半分(小数点以下第2位まで切り上げ)を引き継ぐ形で、ファイナルシリーズをスタートする。
順位 | チーム名 | TOTAL | 試合数 |
---|---|---|---|
1 | 風林火山 | 140.9 | 0/24 |
2 | ABEMAS | 92.3 | 0/24 |
3 | 麻雀格闘倶楽部 | 19.6 | 0/24 |
4 | ドリブンズ | ▲4.3 | 0/24 |