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「村上淳はどこへ行ってしまったのか?」赤坂ドリブンズマッチレポート

「村上淳はどこへ行ってしまったのか?」赤坂ドリブンズマッチレポート

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屈辱の2月、村上の本音

レギュラーシーズンの佳境、2月のMリーグに村上の姿はなかった。1月31日の起用を最後に、村上は卓に着く機会を与えられなかったからだ。

第71節の対局を最後に、出番が与えられなかった村上 ©AbemaTV

 

決して珍しいことではない。激しい競争に敗れ、出場機会を失う選手がいるのが、プロスポーツの常だ。

村上「もし情で起用されるようになったなら、俺はチームを去らなければならない。」

強い口調で村上は語った。

私は村上と長い付き合いというわけではない。しかし口先だけで器用なことを言える人間ではないことは知っている。これからの話は、すべてが、村上の本心。

プロならば、クビになってしかるべき

村上「赤坂ドリブンズは1%でも勝つ可能性を高める選択をするチーム。そういう理念を持って運営されている。だから監督が精神状態や雀風を考慮して、賢(園田賢)を終盤に起用し続けたのは当然の判断だと思う。でも、だからと言って悔しくないわけじゃないからね。」

ドリブンズの村上淳として監督の起用を理解しながらも、麻雀プロの村上淳として悔しさをにじませた。

村上「悔しくなかったらドリブンズ失格だよね。賢とたろうさん(鈴木たろう)がめっちゃ強いことは理解しつつも、自分も同じくらいやれると思えないなら出場する権利なんてない。それがドリブンズの理念だから。」

怪物2人をチームメイトに持ったなら、自分も怪物でなければならない。いや、怪物を越えねばならない。

村上「もし2人よりも明らかに弱いと思うようになったらチームを去るべき。同様に監督が『村上を使いたくないな…』思うようになった時は解雇されるべき。もしその状態で起用されたら、それは戦略ではなく情でしかないから。プロスポーツと言い張るなら、そういう世界じゃないとだめだよね。」

村上の涙の裏に、ドリブンズの強さあり

村上「賢やたろうさんとは15年以上麻雀の話をしてきて、2人とも本当に強いと思う。だけど俺の方が絶対に弱いなと思ったことはない。今年のMリーグでの結果は20戦打って-160pt。確かにチームの中では一番負けてるけど、特別ミスが多かったとは感じていないし。20戦なんて麻雀店で働いていた時は1日で打ってたような本数だからね。下振れの可能性の範囲内だと思ってるよ。」

しかし肯定的な話を続けながらも、徐々に心の不安もポツポツと吐露しだした。

村上「赤坂ドリブンズというチームが出来て、その一員になって。めっちゃ強いじゃん!って興奮してたのもつかの間。そのチームの中で、結果が出ないと焦りや不安が大きくなっていって。チームメイトが強いことは幸せでもあり、危機感でもある。」

チームの中で唯一のマイナスポイントを背負っている事実は、我々の想像以上に村上を苦しめていた。

最終節のPVにて。ファイナルステージ進出が決まり、涙する村上。

 

それは最終節の村上の涙に現れている。もともと情に厚く涙もろい性格ではあるが、それを差し引いても村上の抱えていた重圧は察するにあまりある。

研究に割く時間が増えて、充実している

しかしたった20本とはいえ、世間の反応は辛いものだ。結果が出ないと、赤アリ麻雀にはアジャストできていないのでは?という声も挙がってくる。その点に関してはどう考えているのだろうか。

村上「そんなことないよ。(赤アリルールでは)多い時は年間4,000戦以上、トータルしたら60,000戦近く打ってるし、個人的には苦手意識は全くない。ただ、新しいステージだから細かいバランスの調整や、読みの修正は必要かなと思う。」

Mリーグが始まり、1日のスケジュールが大きく変化した村上。麻雀の研究に充てる時間が増えたという。

村上「とにかく配信を見る時間が増えたね。特に女流の対局とかも積極的に見るようになった。各選手が考えていること、見えている景色を想像して、自分の読みに活かせたらなと。自分とは考え方や文化が違ったりして、新しい価値観の発見に繋がったりする。それを対局では発揮できなかったけど、解説では役立ったりしたかな(笑)」

©AbemaTV

目指すものの、その先へ。

村上「俺の目標は、プロ入り以来ずっと日本一の麻雀プロになること。定義おじさんの賢に言ったら『日本一の麻雀プロの定義って何ですか』とか言われそうだけど(笑)とにかく俺は強いんだぞっていう気持ちになりたい。そういう自己満足の中二病的な意識が俺を支えてるんだよね。」

そして今も中二病からは目覚めていない。

村上「もし俺が一生かなわないなって思う人が現れたら、プロは続けられないと思う。だって1番になれないから。でも今のところはいない。だから俺はまだやれる。まだ戦える。」

麻雀は選択と抽選のゲームである。最高の選択が、最高の抽選を引き当てるわけではない。しかし赤坂ドリブンズはいつだって最高の選択だけを追い求めている。

だから村上淳が起用された時、それが何を表すか――いまさら説明するのは野暮だろう。

どうかしっかりと見ていて欲しい。

ファイナルシリーズの赤坂ドリブンズの選択を。

そしてその先にある、村上淳の選択を。

この記事のライター

阿部 柊太朗
最高位戦日本プロ麻雀協会所属。
関西を中心に活動している95年生まれのゆとり世代。
Mリーグでは赤坂ドリブンズの記者として活動中。
目指すは未来のMリーガー!

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