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【Mリーグ】渋谷ABEMASインタビュー「それぞれの個性、人間性、麻雀の魅力を前面に押し出して、Mリーグの象徴のようなチームにしたい。」

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渋谷ABEMASチームインタビュー

ー無事にファイナル進出おめでとうございます、スタートダッシュを決めたものの道中は苦しみ、最後にまた浮上しましたが、今の心境を一言ずつお願いいたします。

多井「ジェットコースターのような内容でしたね。ABEMASがMリーグの中心チームで、自分がその中心メンバーでありたいと思っていたので、やれることをすべてやり切って、ファイナルに出場することが使命だと思っていました。まだファイナル進出が決まっただけで、ようやくほっとしたところです。もう一度同じような爆発をファイナルで起こして、必ずチームを優勝させたいと思っています。」

白鳥「チーム戦とはいえ、それぞれ個人の成績もかかってくるところですけど、一時1位だったことろから21位になってしまい、調子も内容も悪く落ち込んでしまいそうになりましたが、そこを何とか持ちこたえて、チームの二人が気持ちよく打てるように環境づくりはできたかなと思います。それで二人が結果を残して、ファイナルに進めて本当によかったと思います。」

松本「序盤にかなりプラスして、道中かなりマイナスになってしまった時期があって、その時期が多井さんの体調不良とも重なってしまい苦しい時期もありました。しかし、そのマイナスになった時期があったことが自分達の成長に繋がったのではないかと思います。ファイナルも、成長した姿を3人とも見せて優勝したいなと思います。」

ー終盤の多井さんの11試合連対について、ご自身ではどう感じているでしょうか。

多井「おそらく暫く破られない記録になると思われますが、惜しむらくは試合が終わってしまい記録が維持できなかったこと。あと10戦くらいあれば20試合連続連対いけたのではないかなと。」

ー白鳥さん、松本さんから見て多井さんの終盤戦での活躍はどう感じましたか。

白鳥「神がかっているなと。最初の方は凄いな、さすがだなと思っていましたが最後の方はもう呆然としながら見ていました。多井さんはチームがマイナスだからこそ、力を発揮できたと言ってくれたので、僕のおかげでもあるかな、と前向きにとらえています。」

松本「最後の方は手が付けられない状況で、怖いくらいの勝ち方でした。仲間でよかったなと思いました。しかし、自分はもう少し活躍できなかったのかと思うと悔いが残ります。」

ーファイナルはポイントを半分持ち越しての対局になりますが、どのような部分を注意して戦っていこうと考えているのでしょうか。

多井「もともと麻雀に詳しい方々にはチーム3人、Mリーガーそれぞれの魅力は伝わったと思うのですが、Mリーグから麻雀を見始めた方々にはまだ伝わってないかなと。優勝したいなというのは勿論ですが、それぞれの個性、人間性、麻雀の魅力を前面に押し出して、誰からも愛されるMリーグの象徴のようなチームにしたい。勝ち負けだけではなくそれ以上の事をファイナルの戦いで残したいと思っています。」

白鳥「個人的にはレギュラーシーズンは悔しい結果になったので、必ずファイナルでは巻き返して、優勝に貢献したいです。あとは多井さん同様、チームの魅力を見せていきたいと思います。」

松本「チームとしては同じです。それぞれの個性、チームの明るさを見せていきたいです。個人としては、最年少ということもあって、メディアの露出が少なかったので、この大舞台で一番成長させて頂いているのは自分だという自負があります。最初の松本、ファイナルで変わった松本、更に強くなった松本を見て頂きたいなと思います。」

ー先日、多井プロの強さの秘密は人間力だと仰っていたと土田浩翔さんが解説していましたが、どのようなことをしているのかを教えて頂けますでしょうか。

多井「多井熱という本で書かせて頂いたこともありますが、麻雀はこの手牌で何を切るとかリーチするとかになりがちです。しかし麻雀は4人でやるものなので客観的な視点と相手の気持ちに立つことが大切です。どうしたら自分が強くなれるかを考えた時に、色んな各界の成功者の方々に会いに行ったり、著書を読んだりしているうちに、麻雀に取り入れられることが多いことに気づきました。それから私の麻雀は大きく変わりました。私は麻雀だけが強い人間では終わりたくない。麻雀を知らない人からも愛され、麻雀業界以外の方々とも渡り合えるようになりたいと思っています。」

白鳥「客観的な視点で見ることはとても大事です。そういう意味では感受性が豊かな方が麻雀が強いかなと思っています。悩んだときは東京から離れたり、山登り等で自然に触れ合うことをします。気分の入れ替えにもなるし、麻雀にも活きてくると思っています。」

松本「僕はまだ26歳で、人間力というものはおこがましいですが、人間の強さが止まるのは満足、おごり、慢心によるものだと思います。せっかくMリーガーの20名の先輩、2名の頼れるチームメイトがいるので、決して満足せずに、周りからたくさんのことを吸収し、どうやったら強くなるかだけを考えて二人の背中を見てついていきたいと思います。」

RTDリーグでは同じDIVISIONで競い合ったこの3名は長く一緒にいたわけではないが濃密な時間を共有している。

これまで大きな実績を残してきた多井は白鳥、松本の若さに刺激され力を発揮し、白鳥、松本は多井の圧倒的な力を吸収してそれを自らの力に変える。

Mリーグの中心チームであるという自負は当然プレッシャーにもなるがこの3人を更に成長させるものとなるだろう。

ファイナルシリーズ概要

3月2日(土)から始まるファイナルシリーズは、16日・17日を除く、毎週土日15時から計8日間にわたって開催され、1日3試合、合計24試合を予定。試合ルールはレギュラーシーズンと同様だが、進出する4チームはレギュラーシーズンでの獲得ポイントの半分(小数点以下第2位まで切り上げ)を引き継ぐ形で、ファイナルシリーズをスタートする。

ファイナルシリーズ持ち越しポイント
順位 チーム名 TOTAL 試合数
1 風林火山 140.9 0/24
2 ABEMAS 92.3 0/24
3 麻雀格闘倶楽部 19.6 0/24
4 ドリブンズ ▲4.3 0/24

この記事のライター

麻雀ウォッチ編集部
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