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卓上の魔術師・園田賢 鮮やかな園田マジックで魅せる強さのタネあかし

卓上の魔術師・園田賢 鮮やかな園田マジックで魅せる強さのタネあかし

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赤坂ドリブンズ、園田賢!」2018年、Mリーグ初のドラフト会議で最初に名前が上がったプロ雀士は、当時個人タイトルを1つも持っていない選手だった。ドリブンズ・越山剛監督の「何も持っていないからこそ、新しい舞台で迷い無く戦える」という考えのもと指名を受けた園田。いざ開幕を迎えると、明晰な頭脳から繰り出される打ち筋、判断力でMリーグ・麻雀ファンを唸らせて数々の名シーンを作り出し、ドリブンズを初代Mリーグ王者に導いた。本記事では、そんな園田賢の魅力について掘り下げていく。

目次

園田賢の基本情報・プロフィールデータ

名前 園田 賢(そのだ けん) 
異名 麻雀賢者・卓上の魔術師
生年月日 1980年11月25日
職業 プロ雀士
出身地 兵庫県神戸市
血液型 A型
趣味・特技 お酒、カラオケ、ExcelVBA、海外ドラマ
SNS Twitter
YouTube
所属団体 最高位戦日本プロ麻雀協会
所属チーム 赤坂ドリブンズ
プロ入会年 2003年
主なタイトル・戦績 麻雀駅伝2018団体優勝
The All Star league2017・2018優勝
Mリーグ初代チャンピオン

園田の趣味はお酒、カラオケ。Mリーグ2018シーズンの優勝を祝う「ドリブンズディナーショウ」にて「三年目の浮気」の替え歌「三元目の浮気」を披露。EX風林火山・滝沢に放銃した大三元をテーマにした歌詞で、会場の爆笑をさらった。麻雀ファンであれば必笑の伝説の一曲だ。

略歴

2003年:最高位戦日本プロ麻雀協会第28期後期入会
2007年:The All Star League 2017優勝
2018年:麻雀駅伝2018優勝
2018年:赤坂ドリブンズからドラフト1位指名
2019年:Mリーグ初代チャンピオン(赤坂ドリブンズ)
2020年:第28期發王戦決勝進出
2021年:第46期最高位決定戦進出

第28期發王戦決勝の結果はこちら↓

第46期最高位決定戦の結果はこちら↓

麻雀との出会い・きっかけ

園田が麻雀と出会ったのは高校時代。所属していた卓球部の仲間の影響でルールを覚えたそうだ。名門・灘高校に通う園田だったが麻雀にはそれほどハマらず、当時は音楽に夢中だったという。そんな園田が本格的に麻雀を始めたのは浪人生時代。アルバイトをしていた麻雀店で友達を呼び、毎日のように麻雀を打っていたそうだ。その後は慶應義塾大学に進学するも、変わらず麻雀漬けの日々を送る。5年目を迎えた大学生活、園田の頭に浮かんでいたのは就職であった。麻雀しかしてこなかったとも言える大学時代。園田はこれをネガティブに捉えるのではなく、自分が真摯に取り組んできたという証として、最高位戦日本プロ麻雀協会のプロテストを受験。見事プロ入りを果たしたのであった。サラリーマンと麻雀プロの二足の草鞋を踏んでいた時代にはサラリーマンプロ雀士としても知られていた園田だが、実はそこに至るまで、数々のドラマがあった──。続きは以下の記事よりご覧いただきたい。

Mリーグの個人成績

開催年 順位 ポイント
2018年 6位 123.2pt
2019年 29位 ₋377.6pt
2020年 16位 ₋28.7pt
2021年 19位 -56.7pt

Mリーグ開催初年の2018年、園田はレギュラーシーズン6位と好成績を収めて順調な滑り出しを見せる。チーム成績は4位で仲間と共にファイナルシリーズに進むこととなり、果敢に挑んだ結果ドリブンズは怒涛の勢いで初代チャンピオンの称号を獲得したのだった。ファイナルシリーズの個人成績は鈴木たろう村上淳、園田のドリブンズ勢がトップ3を独占するという驚きの強さで他チームを圧倒した。しかし翌年2019年は成績がふるわず、無念の個人最下位。チームとしてもセミファイナル進出は叶わなかった。2020年、ドリブンズはファイナル進出を果たしたものの、園田個人としては満足のいく成績とは言い難い結果に。2021−22シーズンは、チーム7位でセミファイナル進出を逃す。2022−23シーズンこそはと、ドリブンズと園田は巻き返しを図る。

園田賢の打ち方や雀風

©ABEMA

園田の麻雀の魅力は、誰もが思いつかないであろう変幻自在な『鳴き』にある。その予想出来ない打ち筋には渋谷ABEMAS多井隆晴に「真似できない」と言わしめたほど。多彩で大胆な戦略は唯一無二であろう。Mリーグでは園田にしかできない選択を数多く見せ、その特殊な打ち筋でMリーグファンを魅了し続けている。

園田賢の対局時の様子

Mリーグ2020 4月20日 第1試合

©ABEMA

セミファイナルシリーズも中盤に差し掛かった一戦で、園田が完璧な試合運びを見せて圧勝した。東2局、園田は1巡目からを暗槓。ドラ3の手でペンチャンながらリーチに踏み切りツモって3000・6000。東4局では仕掛けを入れながらチャンタ・三色・ドラ2を2着目の滝沢和典(当時EX風林火山・現KONAMI麻雀格闘倶楽部)から直撃、トップの座を固めた。

南場に入ると、他家の親を次々と流していく園田。あからさまな鳴きは入れずに役ありの手を素早く組む、見事なさばきだった。南3局でダメ押しの12000をアガった園田は、終わってみれば6万点オーバーのトップ。攻めてトップを奪った後の軽やかなさばき。園田が本領を発揮した試合だった。

Mリーグ2020 3月1日 第2試合

©ABEMA

東1局、2局は他家のアガリとなったが、放銃することなく好機を待った園田。東2局1本場で1300・2600、東3局の親番で4000オールをアガってトップ目に立つと、続く1本場ではリーチ・ツモ・七対子・裏裏で6000オール。

その後、繰り広げられた激しい2着争いにはかかわることなく場は進んでいき、オーラス2本場をしっかりアガリきって熱戦を終わらせた。きっちり加点してからは、息をひそめて待つ。これも「卓上の魔術師」らしい巧妙な打ち方といえる。

Mリーグ2020 1月19日 第2試合

©ABEMA

園田は第2試合から出場。得意の副露ではなく門前での手作りを進め、東1局1本場では高めの[1]をツモり、2000・4000のチャンタをアガる。東3局1本場の親番ではトイトイで3副露、近藤誠一セガサミーフェニックス)から7700を和了し、大幅なリードで南入。最終的には45300点持ちで園田の圧勝。個人連勝を決めて、次戦への弾みをつけた。門前、鳴き仕掛けを効果的に利用して主導権を握る、まさに園田の真骨頂ともいうべき一戦となった。

SNSでの評価・評判

園田はその高度な技術から麻雀玄人から人気が高いことはもちろん、そのユーモラスな人柄でライト層からも人気が高い。それでは実際にファンからはどのような声が上がっているのか見てみよう。

園田の独特のツモモーションに注目するファンもいた。放送対局においてツモ牌が見やすいことはもちろん、実際にできると非常にカッコいいはずだ。

園田の思考や打ち筋が気になるというファンも。牌譜の検討を行っているYouTubeも大人気だ。

園田が著した戦術書も大好評。「魔術」と称される園田の戦術が豊富に詰め込まれた一冊だ。

園田賢のおすすめ動画

全員テンパイの緊張が走る対局を園田マジックで制す

園田が鮮やかな手腕で勝ちをさらったのがこの対局。Mリーグ2020レギュラーシーズンの35日目、この日までに赤坂ドリブンズは4連続最下位と苦境に立たされていた。接戦が続く中、直前の南3局2本場で園田は多井から12000のアガリ。単独トップに躍り出て迎えたオーラスは、誰がアガってもおかしくない見応えのある一局となる。瀬戸熊が早い段階で、厳しい待ちながらもトップ浮上への望みをかけてリーチ。石橋も追っかけリーチをかけて緊張が増す中、多井も跳満のメンホン聴牌。そこで園田が魅せた驚きの決断とは……?この試合は観戦者が100万人を超え、Twitterにもトレンド入りする一局となった。

ギリギリの綱渡り 放銃をかいくぐった園田の英断

園田がまだサラリーマンプロ雀士の肩書きを有していた頃のMリーグ2019レギュラーシーズンの15日目。定評のある鳴きでの攻撃と、冷静かつ大胆な判断での防御にも驚かされた一局だ。序盤から[白][発]を2枚ずつ手牌に呼び込んだ園田。得意の鳴きで、順調にホンイツを完成に近付ける。しかし、石橋と勝又が園田の持つ[②][④][⑦]を求めてリーチをかける。2人のアガリ牌を持つ園田の選択は…?

効果的な先切りからの倍満 園田賢はメンゼンでも魔術を使う

Mリーグ2021−22のレギュラーシーズン43日目第2試合で、園田はメンゼンで倍満を仕上げた。6巡目、[赤五][七][八][八][7][9][①][③][⑤][⑤][⑥][⑥][⑦]の牌姿からツモったのは[6]。自然な手は[9]切りだが、園田は[③]の先切りを選択した。カン[②]は完全なロスとなるものの、[赤五]を使い切る前提で防御力も兼ねた選択だ。一打一打メリット・デメリットを精査して、最適解を導き出すことを大切にする園田ならではの選択といえる。その後も丁寧に手作りを続けて高め倍満のテンパイを入れた園田はこれを見事にツモアガリ。一見手なりに見える門前の進行にも園田マジックは仕込まれているのだった。

メンゼン手からの方向転換 園田賢オリジナルのアガり

2021年の第46期最高位決定戦5回戦で、園田賢オリジナルというべきアガりが飛び出した。6巡目でタンヤオ三色を絡めた大物手が狙える手牌となる園田。しかし、そこから有効牌が引けず、門前でのアガリが難しいとみた園田は三色に見切りをつける。その直後に出た[⑥]をポンして、カン[六]テンパイを果たすもこれは役無し。一見形式テンパイにしかならないようなこの手牌から、どうやってアガりに結び付けたのか…?園田マジックの真骨頂を、ぜひ動画でチェックしていただきたい。

園田賢のニュース・こぼれ話

YouTubeの活動にも精力的

Mリーグ初代チャンピオンの実績は、園田の知名度を着実に伸ばしている。2021年3月に開設した園田のYouTubeチャンネル「その研 -園田賢の麻雀研究所-」は、ライトな麻雀ファンからも人気を集め、2022年9月現在のチャンネル登録者数は約3万人。動画の内容はMリーグでの検討配信や麻雀の解説が中心だ。

痩せられそうにないメニュー

赤坂ドリブンズファンにはおなじみの「ダイエットドリブンズ」。メンバーが食べた食事の写真や、体重と体脂肪率、自転車やランニングの距離などをひたすら記録するというツイートが中心のアカウントだが、その中でも最もツイートが多いのが園田。自身の体重と体脂肪率を熱心に公開しているが、数字には変化が見られず、半分諦めかけているようにも...…。

負けても「なんなん」でYahoo!ニュースに

Mリーグ2021-22の15日目の対戦が2021年10月28日に行われた。第1試合、4回もリーチをかけるも結果に結びつかず、活躍の機会がなかった園田。一番の見せ場は欲しかった[⑦]がポンで流れてしまう……という悔しい対局となった。「一言で振り返ってどうですか?」と問う松本圭世リポーターに「なんなん。」と、これ以上ない一言で返す園田に視聴者は爆笑。コメント欄も賑わった。その後のやりとりでも軽快な自虐が続き、ある意味試合よりも見せ場を作った園田だった。このインタビューが盛り上がったことでYahoo!ニュースになり、上位検索ワードに「園田賢 なんなん」が表示されたほど。勝利はつかめなかったが、視聴者の心はがっちりつかんだインタビューとなった。

Mリーグ2021 - PR - 【10/28(木) 第1試合】対局後2人インタビュー (麻雀) | 無料動画・見逃し配信を見るなら | ABEMA

この負け方「なんなん?」園田賢の“一人漫才”に視聴者爆笑「なんだこの喋りはw」/麻雀・Mリーグ(ABEMA TIMES) - Yahoo!ニュース

この日のトップは二階堂瑠美だった。

園田賢が園田賢にヒゲを描いた

2022年4月に、東京の秋葉原で「M.LEAGUE POP UP STORE」(Mリーグ ポップアップストア)が期間限定でオープンした。YouTubeチャンネル「その研 -園田賢の麻雀研究所-」では、園田が現地を訪れた模様が見られる。店内にはMリーグ関連のグッズが並び、園田は麻雀ファン垂涎のアイテムに目移りしながらも、次々とお目当てのグッズを購入していった。すると、店内に展示してあった園田の等身大パネルに、園田本人が遭遇。直前にサインを求められていた園田は、持っていたマジックで自らの等身大パネルにヒゲを描いたのだった。麻雀で遊び心あふれる打牌を披露する園田だが、卓の外でも遊び心を発揮する一幕であった。

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この記事のライター

麻雀ウォッチ編集部
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