<日刊スポーツ杯争奪 スリアロトーナメント2015後期決勝>◇4日◇東京・麻雀スタジオ
日刊スポーツ杯争奪スリアロトーナメント2015後期の決勝が4日、麻雀スタジオで行われ、金子正輝(最高位戦日本プロ麻雀協会)が優勝した。4回目にして初のプロ雀士が優勝となり面目躍如となった。
トーナメント結果詳細 → 日刊スポーツ杯スリアロトーナメント2015(1/4更新 – 後期決勝) - 麻雀ウォッチ
芸能界最強の呼び声高いじゃいを迎え撃つのは、新津潔(最高位戦日本プロ麻雀協会)、五十嵐毅(日本プロ麻雀協会)、金子正輝というベテラン三名。1回戦は五十嵐毅(日本プロ麻雀協会)がじゃいとのドラ単騎のめくり合いに勝ってトップ、2回戦は新津がドラのを暗刻にし、ピンズのホンイツに一気に寄せて倍満をツモってトップ。3回戦は金子が南3局にハイテイで満貫をツモってトップと、じゃい以外の3名のプロがトップをそれぞれ1回取る展開。
オーラスは五十嵐が南3局の親番で爆発し、オーラスをトップ目で迎えたが、金子がラス親で会心の6000オールをツモ。さらに2600オールをアガって五十嵐を引き離した。
◇決め手となった6000オール。4枚目のをスルー
ドラのを連続で引いて一気に高打点への道が出来た金子は、上家の五十嵐から打たれた4枚目のを鳴かずにスッと牌山に手を伸ばした。をカンチャンでチーをすると、
ドラ
となり、待ちは絶好となる。点数的にもタンヤオドラ2の5800点に加え、供託2000点と4本場1200点で9000点の収入となる。
解説の片山まさゆきさんも「ほとんどの人が鳴くと思います」。しかし金子は「全然その気は無かった。せっかく入った手牌なので、この手で決めないともうチャンスは来ないかなと。そしてが4枚見えてソーズの下に自信があった。」と語った。
確かに、上家がトップ目の五十嵐なので、これ以上鳴ける牌は出てこない可能性もある。
この後、狙い通りと引いて、カンでリーチ。そしてラス牌のを力強くツモ。
ツモ ドラ
金子の牌流を捕らえる力が光った一局だった。