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ブレない達也の慎重な強さ! RTDリーグ2017 BLACK DIVISION 第6節 31、32回戦レポート

ブレない達也の慎重な強さ! RTDリーグ2017 BLACK DIVISION 第6節 31、32回戦レポート

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)21:00よりAbemaTV「麻雀チャンネル」にて放送された、RTDリーグBLACK DIVISION 第6節 31、32回戦の様子をお届けします。

レポートは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。

30回戦終了時のポイントはこちら↓

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31回戦、ここまで牌勢に今一つ恵まれなかった猿川が、憑き物が落ちたかのようにアガりまくる。

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まずは、オヤでをポンして高目ダブツモの2600オール。

続いて滝沢の追いかけリーチを振り切り、安目ながらツモアガリ。

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そして、南3局にピンフドラ2をリーチで引きアガり、マンガンでトップを決めた。

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ここまでの煮え切らない展開を払拭しての快勝に、猿川に安堵の笑みがこぼれた。

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32回戦には、猿川と同じくここまで低調な達也が登場。

その達也が、思わぬところで長考に入った。

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手順でいえば当然の切りなのだが、が2枚ずつ切れている。ピンズのイッツーにするなら、ソウズに求めるのは雀頭であるため、2枚切れた牌の機能は低いというわけだ。

しかし、ドラ1あるため、ペンを引くことも考えると、マジョリティはやはり打ということになるだろう。

達也の選択は切り。

この手に愚形ドラ1リーチを見ず、あくまでイッツーという構想だ。

これが鈴木達也である。

一見すると大胆に手役を追う選択をしていく。

しかし、私の達也に抱く印象は大胆とは全く逆。

すなわち、達也ほど慎重な打ち手はいないと思うのである。

一見大胆に見えるこういった選択も、実は「十分な形からしか勝負したくない」という、非常に守備意識の高い選択なのだ。

それゆえ、私は、世間からのイメージとは逆に、達也に対して慎重というイメージを抱く。

 

その達也が、次局にをポンしてテンパイを組む。

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テンパイ打牌が直前に切られたで、かなりポンテンの可能性が高そうな捨て牌になっている。そして、次巡にを引くと、迷わずアンカンした。

手牌の主が達也であることを考えると、これはもう9割以上テンパイなのではないだろうか。

その直後の滝沢。

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滝沢も非常に慎重な打ち手であるが、その滝沢がノーテンからを打って達也に8000の放銃となった。

トータルでマイナスしているとはいえ、この放銃はさすがにやりすぎな感がある。

それほどまでに、マイナスを背負っている事実は重い。

しかし、一方の達也は、マイナスを背負っているにもかかわらず、驚くほど静かに、慎重で居続ける。

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オヤ番でテンパイを果たし、アンカンでリーチといったのだが、イーシャンテン時にをカンしていないのが達也らしい。

リンシャン牌がテンパイする牌の場合、その後に出アガリのアガリ逃しがあり得るため、イーシャンテン時にアンカンするのが主流だと思うが、達也はこの手牌では、アンカンするのに不十分と判断した。

また、を先にアンカンすることで、機能が低下したがテンパイより前に切られてしまうことを避ける意味合いもある。

そして、構想通りペンでテンパイするとリーチし、平賀からトイツのを一発で引き出して9600。

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いつも通りの慎重な判断で達也が他家を引き離すと、続けざまに滝沢から8000。

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さらに、ドラポンで白鳥から8000と、ダントツになった。

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そんな状況で迎えた南3局、まずは滝沢がリーチ。

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これに対する達也。

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先にメンホンテンパイを入れていた達也が、雀頭をアンコにしてツモリスーアンコのテンパイを果たした。

リーチをかければ出アガリ18000が24000になるのだが、このダマテンを見て、ここまで慎重なのかと感嘆した。

打点は十分である。ならば、少しでもアガリやすさを追求しようというわけである。

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結果、勝負をかけた白鳥の追いかけリーチに放銃となってしまうのだが、鈴木達也の慎重さを存分に見せつけたトップで2連勝を決めた。

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対局後、「あのスーアンコはアガりたかった」と悔しそうな表情を浮かべたが、窮地からの2連勝には、うれしさのほうが大きかったように見えた。

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■次回5/29(月)21:00からBLACK DIVISION 第6節33、34回戦をAbemaTV 麻雀チャンネルにて放送予定https://abema.tv/channels/mahjong/slots/ACSZ2yqXGQxEhu

 

藤田晋invitational RTDリーグとは

2014年に麻雀最強位を獲得した藤田晋が、団体の垣根を超え、今最も強いと言われている麻雀プロを招いて開催される長期リーグ戦。
予選ではBLACK DIVISION・WHITE DIVISIONそれぞれ8名ずつの選手が出場し、各ブロック予選全54回戦をすべて放送する。
前代未聞のスケールで開催される今大会は、名実共に最強の雀士を決める戦いと言っても過言ではない。

今期のRTDリーグは、毎週月曜日・木曜日の午後21時から最新対局を放送!!
(日曜日のお昼に、その週の最新対局をまとめて放送)

 

視聴方法:AbemaTV( PC版 / iOS / Android)

▼PC版
http://abema.tv
▼iOS版
https://itunes.apple.com/jp/app/abematv/id1074866833?mt=8
▼Android版
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視聴は全て無料でご覧いただけます。
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▼RTDリーグ公式チャンネル(アーカイブ放送)
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この記事のライター

鈴木 聡一郎
1983年生、千葉県出身
早稲田大学在学中の2004年、最高位戦日本プロ麻雀協会に入会。
以後10数年に渡り、観戦記者として活動中。
最高位戦以外にも、モンドTV、麻雀スリアロチャンネル、RMUなどの観戦記を執筆。
近年では、AbemaTV麻雀チャンネルの公式ライターとして、RTDリーグなどの観戦記者を務める。
観戦記以外には、書籍『麻雀偏差値70へのメソッド』(石井一馬著)、『最強プロ鈴木たろうの迷わず強くなる麻雀』(鈴木たろう著)、『多井熱』(多井隆晴著)などに協力。

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