ネマタの戦術本レビューネマタの戦術本レビュー第510回「新版おしえて!科学する麻雀 著:とつげき東北 編:福地誠 その32」第4章 一番大切な押し引き 「手組」の段階は一打のミスが結果的に失点にならないことも多かったですが、他家のテンパイが入っている「押し引き」の段階ではミスが直接失点になることが増えます。「押し引き」の重要性を広め基本的な判断基準を示したというのも、従来の戦術書に見られなかった本書の特徴と言えます。麻雀をこれから覚えよう...
ネマタの戦術本レビューネマタの戦術本レビュー第509回「新版おしえて!科学する麻雀 著:とつげき東北 編:福地誠 その31」第2章 最近の若い人は「科学する麻雀」を知らない 「科学する麻雀」があった時期も、「科学する麻雀」を知っている集団のコミュニティから外れたらそんなものでした。凸氏はまさにそのコミュニティに中心に属していた人物で、現在では麻雀から距離を置いているからそう感じているのではないでしょうか。麻雀のプレイ人口を考えると、麻雀界...
ネマタの戦術本レビューネマタの戦術本レビュー第508回「新版おしえて!科学する麻雀 著:とつげき東北 編:福地誠 その30」第2章 毎日東風戦を1回ずつ 感覚に頼る技術については、どうしてもブランクがあると衰えるものです。逆に言えば、習慣づいて無意識のうちにできるようになった技術については、長年のブランクがあっても簡単に衰えないものです。感覚に頼りがちな読みや状況判断の分野も、どうにかしてそのような形にできないものでしょうか。 少しずつ強...
ネマタの戦術本レビューネマタの戦術本レビュー第507回「新版おしえて!科学する麻雀 著:とつげき東北 編:福地誠 その29」第2章 麻雀AIは簡単ではない 近年の爆打の実力向上には目を見張るものがあります。小林プロがコラムで掲載されている麻将リーグの成績を見るに、爆打に勝てるとは言い難い上位リーグのプロもいるようですが、福地氏の中では「プロ」ではないのかもしれません(笑) (プロ団体は戦績による選抜要素が十分とは言えないので、当然と言えば...
ネマタの戦術本レビューネマタの戦術本レビュー第506回「新版おしえて!科学する麻雀 著:とつげき東北 編:福地誠 その28」第2章 謎の強さを発揮するベテランプロと身体知 その26でも取り上げましたが、「謎の強さ」の大半は、ハンデでしかない「こだわり」を勝因と思い込んでいるに過ぎません。上手い人は縛りプレイしてもそれなりに勝てるのに対して、下手な人は「判断」が間違っているだけでなく、「認知」の段階で見落としが多いものです。むしろ、「認知」...
ネマタの戦術本レビューネマタの戦術本レビュー第505回「新版おしえて!科学する麻雀 著:とつげき東北 編:福地誠 その27」第2章 流れ派は今でもいっぱい どのような文脈で、「流れ」の存在を信じているかという質問があったのかは分かりませんが、もし文脈抜きでこの質問だけがされたというのであれば、調査の結果は何ら驚くものではないと思います。私の大学時代の麻雀仲間も多くは「流れ論者」で、東大将棋部員で学生名人にもなった某氏は「流れ論者」を自認し...
ネマタの戦術本レビューネマタの戦術本レビュー第504回「新版おしえて!科学する麻雀 著:とつげき東北 編:福地誠 その26」第2章 こだわりと勝因は解離している? 前回も申しましたが、麻雀の実力は「判断」の精度だけでなく、「認知」の精度にもよります。上級者はおしなべて、「認知」の精度が高いものです。 麻雀ではあまり聞きませんが、他の対戦型ゲームでは上級者が選択肢を縛るといった不利な条件で下級者と戦うハンデ戦が行われる場合があります。一見...
ネマタの戦術本レビューネマタの戦術本レビュー第503回「新版おしえて!科学する麻雀 著:とつげき東北 編:福地誠 その25」第2章 なぜ第一打に字牌を切らない? 実は私もほんの一時期試してみたことがありますが、何の効果があるのか分からずすぐにやめてしまった記憶があります。ネットで麻雀関連のブログをやるようになって初めて書いた記事が、「第一打に字牌を切れ」という内容だったりします(笑) 今ではどちらかと言えば第一打に字牌を選ばないことが多い...
ネマタの戦術本レビューネマタの戦術本レビュー第502回「新版おしえて!科学する麻雀 著:とつげき東北 編:福地誠 その24」第2章 最初に枠組みを作ると上達が速くなる 私は5歳の頃将棋を覚え、麻雀も同じ頃にはルールを何となくは理解していました。しかし子供の頃は将棋のように周りに対戦相手が居なかったので、本格的に麻雀デビューするのは大学に入学して、「麻雀格闘倶楽部」をプレイするようになってからです。 凸本に出会うまでの私は、何となくその場...
ネマタの戦術本レビューネマタの戦術本レビュー第501回「新版おしえて!科学する麻雀 著:とつげき東北 編:福地誠 その23」第2章 凸本の印象 私が初めて凸本(講談社版)を手にした時は、専門知識が必要な計算部分はともかく、内容自体は難しくない。むしろ、「知りたかったことが書かれてある」初めての本に出会えたと感銘を受けました。 内容が「難しい」と感じた人が多かったのは、麻雀界ではあまり聞き慣れない言い回しがしばしば見受けられるためと思われ...