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ネマタの戦術本レビュー第504回「新版おしえて!科学する麻雀 著:とつげき東北 編:福地誠 その26」

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第2章 こだわりと勝因は解離している?

 前回も申しましたが、麻雀の実力は「判断」の精度だけでなく、「認知」の精度にもよります。上級者はおしなべて、「認知」の精度が高いものです。

 麻雀ではあまり聞きませんが、他の対戦型ゲームでは上級者が選択肢を縛るといった不利な条件で下級者と戦うハンデ戦が行われる場合があります。一見無謀とも思えるハンデであっても、下級者はしばしばミスしてしまうので案外上級者が勝ってしまうものです。

 上級者の意味のないこだわりは、「ハンデ」のようなものとも言えます。麻雀は上級者でも客観的な勝因を見出すのが難しい程度には運の要素が強いですが、試合数をこなせば上級者が下級者に安定して勝てる程度には実力差がつくゲームでもあります。このために、「ハンデ」にしかなっていないこだわりを「勝因」と誤解するプレイヤーが上級者にも一定数存在する要因となっているのではないでしょうか。

 余談になりますが、ポーカー世界チャンピオンの木原氏と私は、東大将棋部の先輩と後輩の関係です。将棋部員のはずなのに麻雀の話ばかりしているほど麻雀好きの先輩でした。東大出身の将棋棋士片上氏は、木原氏にとっては将棋の師匠というよりは麻雀の師匠であったと聞いた記憶があります(笑)

 一点読みは「結構」できるものではないですが、(対戦者が合理的に打っているなら)一点読みが可能なパターンというのはいくつかあります。強者であればそのようなパターンが実戦で出現した時に気付ける人も多いと思います。一点読みが可能だとしても戦績に与える影響は小さいのは確かですが、「認知」の精度が高くなければ難しいことですので、「読み」の巧者が結果的に実力者でもあることが多いということは言えるのではないでしょうか。

 一点読みに関してはこちらの記事がお勧めです。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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