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ネマタの戦術本レビュー第623回「三人麻雀の極意 著:オワタ  その9」

ネマタの戦術本レビュー第623回「三人麻雀の極意 著:オワタ その9」

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 四麻はラスからトップになるためには順位を3つ上げる必要がありますが、三麻なら2つで済むうえに逆転手自体も容易にできます。天鳳のpt配分的にも、三麻は四麻ほどラス回避にこだわらずトップを狙う局面が増えると言えます。逆に言えば、トップ目でも加点できる時に加点していなければ容易に逆転されてしまうのが三麻です。

 天鳳は完全順位制なのでラスが確定するアガリにメリットがありません。四麻でラス回避の条件がかなり厳しい時は最善を尽くしても大半はラスで終わってしまいますが、三麻だと相当厳しい条件でも意外とクリアできることがあるものです。(個人的にも三麻の打荘数は四麻よりだいぶ少ないですが、オーラス役満条件をクリアしたことは四麻では一度もありませんが、三麻では何度となくあります。)三麻ではなおのこと最後まで諦めずに打ちましょう。

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 三麻はチーが無く、ポンラグがかかったということはトイツ以上が確定するので、手牌構成を読むうえで非常に大きな情報になります。鳴く牌が無い場合は鳴き無しを押しておくようにしましょう。

 偽ラグもあるとはいえ、役牌のみポンするつもりの手で他のトイツが出た場合にもラグがかかるので、部分的に鳴く牌を選べない天鳳の仕様に少し不満がありましたが、一定の間を置いてキャンセルすることで本物のラグかどうか区別しづらくするという発想はありませんでした。今後参考にしたいと思います。

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 役牌トイツに関しては基本1鳴きと考えても問題ないですが、個人的には四麻以上にスルーするケースも多いと考えています。メンゼンリーチに持ち込みやすく、チーできないので他にトイツが少ない場合は鳴いても早くなりにくいためです。

 一色手については、はっきり狙うべき場合は四麻でもそうするので、むしろ四麻だと遠いなりに一色手を狙うが、三麻なら無理に狙わないケースを押さえておきましょう。アガリ逃しの失点は四麻以上に大きくなりますし、一色手狙いには他家に手牌構成を読まれやすくなるデメリットもあります。

本記事に関するご紹介

サンマで勝ちたきゃ天鳳位に聞け!
本書は三人麻雀について、初代天鳳位である\(^o^)/★(オワタ)がその戦術を披露するものです。
三人麻雀はその競技人口の多さにもかからわず、これまできちんとした戦術書は出ていませんでした。
そこで今回、天鳳の三人麻雀で頂点に立った\(^o^)/★(オワタ)氏がその極意を披露します。四人麻雀とはひと味もふた味も違うその戦術を本書でぜひマスターしてください。

 
オワタ(著)
単行本:1,663円
Kindle版:1,497円
 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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