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ネマタの戦術本レビュー第626回「三人麻雀の極意 著:オワタ  その12」

ネマタの戦術本レビュー第626回「三人麻雀の極意 著:オワタ その12」

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「何を切る?」リーチ判断編 1

 打のテンパイ外しならツモ変化もありますが、それよりはダマでをツモった方がよいのでテンパイには取ります。更にを引くようならテンパイを外した方がアガリやすくなりますが、手変わりを待った方がアガリやすいと言えるかは微妙なところです。


 手変わりを待った方が明確にアガリやすいならそもそもドラの有無に関わらず手変わりを待つべきですし、手変わりを待った方がアガリやすいと言えないなら、アガリ損ねて他家にアガられるリスクもある(その時はドラ無しの方が他家が高い手であることが多いので損失が大きい)ので、放銃リスクが大きいからといって即リーチしない方が明確に有利と言えるかは微妙です。個人的には他の誰もを抜いていないようなら、自分がを抜いたうえでアガれることも多いので即リーチ。2枚以上抜かれているようならその可能性が下がるうえに放銃リスクも高くなるのでダマとしそうです。

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 手変わりを待った方がアガリやすいと言えるかは微妙なら即リーチしますが、手変わりを待った方がアガリやすいならドラを多く持っている時はなおのこと手変わりを待つべきです。の代わりになら打としますし、今回の手牌でもピンズが場に高くカンがアガリにくいと判断するならテンパイを外す手も考えられます。

3

 4連形×2の1シャンテン、はドラなので出アガリの可能性が低いとなると四麻でもテンパイを外した方がはっきりアガリやすいでしょう。平和、一通があるので打点もテンパイを外した方が高くなります。

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 三麻のマンズ待ちは四麻なら客風待ち相当と考えられます。四麻なら序盤の字牌待ちリーチはリャンメンリーチ以上にアガリやすいので、リャンメンへの手変わりが豊富なくっつき1シャンテンに受けるくらいなら即リーチを打った方がアガリやすそうです。

 ただし、放銃リスクもあるので、アガリトップと言っても満貫に放銃すると着順が落ち、満貫をツモられてもトップのような点数状況なら、ダマでアガれるようにテンパイ外しの打がよくなりそうです。

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 ツモで3メンチャン以上の1シャンテンとなれば、4連形×2の1シャンテン以上にテンパイを外した方がアガリやすそうです。手変わりを待った方がアガリやすい手は高打点ならなおのこと手変わりを待つべきです。

6

 1手先の手変わりも、手変わりした際の打点アップもあまり大きくないのですが、ペンチャンを外して中張牌をひくようなら更に手変わりが増えます。3巡目なら二手先の変化をみる猶予があるとみてテンパイを外します。

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 はドラ表示牌なので通常のカンチャン待ちよりアガリにくく、ピンズを引くようなら更に手変わりが増え、ピンズが伸びてタンヤオか一通がつくようなら更なる打点上昇も期待できます。4巡目ならむしろ打に分がありそうです。

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 赤22なのでドラを切ってもダマでも跳満。早い段階でテンパイしたのであれば単騎リーチもダマもアガリやすさに大差ないのでリーチしそうですが、遅い巡目でチートイツテンパイとなると河が弱くリーチするとも止められてしまうことも少なくなさそうです。他家視点からみてチートイツと読まれやすそうな河ならドラを切ってダマとします。

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 ツモの字牌絡みシャンポンならリャンメンと同程度にアガリやすく、既にドラ2とはいえツモの打点的手変わりも大きいです。両無スジカンは他の数牌カンチャンと比べてもアガリにくく、2巡目なら他家に先制されるリスクも少ないとみてテンパイ外しの打としそうです。

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 打

 テンパイ取りの打だと雀頭のカン待ちになるので、雀頭を崩す打より、カンチャンを外す打とする方が1手先の手変わりが多いです。打ならツモでメンタンピンイーペーコーの待ち、ツモで高めイーペーコーのメンタンピン待ちに受けられるので、打とした場合のチンイツ1シャンテンにも勝るとみます。

本記事に関するご紹介

サンマで勝ちたきゃ天鳳位に聞け!
本書は三人麻雀について、初代天鳳位である\(^o^)/★(オワタ)がその戦術を披露するものです。
三人麻雀はその競技人口の多さにもかからわず、これまできちんとした戦術書は出ていませんでした。
そこで今回、天鳳の三人麻雀で頂点に立った\(^o^)/★(オワタ)氏がその極意を披露します。四人麻雀とはひと味もふた味も違うその戦術を本書でぜひマスターしてください。

 
オワタ(著)
単行本:1,663円
Kindle版:1,497円
 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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