- 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
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第4章 65
役牌を絞りがちな打ち手は、そもそも鳴かなかったところで役牌を絞られることが多いというのもあります。鳴きやすさを意識しておく必要はありますが、他家は必ずしも合理的に打つとは限らないですし、鳴かれやすい役牌を切ることがむしろ合理的であることもあることは忘れないようにしたいものです。
バック仕掛けに関しても、対戦相手の打ち筋よりはまず手牌と局面に着目して判断することをお勧めします。他家が役牌を止めてこないとしても、そもそもバックで仕掛けるくらいならメンゼンリーチの可能性を残した方がよい手牌もそれなりにあります。バックでも躊躇なく仕掛けられるタイプの打ち手はむしろそちらに注意した方がいいですね。
第4章 66
3〜7牌は残しても、28牌を残してまでクイタンに移行する手を考える人はあまり多くないのではないでしょうか。もちろんメンゼンリーチを打ちやすい手であればペンチャン>28牌ですが、アガリまで遠く、クイタン狙いで仕掛けた方がよいメンツ候補がある手牌ならペンチャンを落とすのも一考です。クイタンで仕掛けた場合に、28牌を残している分受け入れが広くなります。
本書の牌姿からはが出てもスルーします。スルーした場合は3シャンテン。鳴いてクイタン狙いはメンツ候補として使えるのが1メンツ1ターツだけなので実質5シャンテン。ドラポンで場の主導権を握ることができるというメリットはありますが、かえってアガリにくくなっているとみます。
第4章 67
手詰まりにならないに越したことはありませんが、もし手詰まりになった記憶がほとんどないというのであれば、鳴くべき手で鳴けていない、あるいは手広く受けるべき手で安牌を抱え過ぎている可能性があります。運の要素が強いゲームである以上、確実に失点を回避しようとすると、必要以上に加点のチャンスを失うことになりかねません。
また、手詰まりを必要以上に恐れると、安牌が無いケースで少しでも安全な牌を探すといった技術が身に付きづらくなるというデメリットもあります。無闇に打ち方を変えるべきではありませんが、手牌と局面に応じた打ち方を心がけていると、勝つために必要な技術が様々な技術が身に付きやすくなるという利点もあるのです。
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