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ネマタの戦術本レビュー第770 回「セット麻雀必勝法 著:H坂 その22」

ネマタの戦術本レビュー第770 回「セット麻雀必勝法 著:H坂 その22」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

第4章 68

 残りスジが少なくなるとテンパイからでも押さない方がよいケースも増えますが、相手の待ちをリャンメンと決めつけると引き過ぎになる恐れがあります。特にリーチされた段階では河情報が少ない場合は悪形待ちの可能性も増えます。リャンメン待ちなら残りスジが少なくなる前にアガられることが多いのですからなおさらです。

 相手の打ち筋によるところが大きいですが、リーチ全体のリャンメン率は6割程度です。しかしリャンメン待ち濃厚なケースは河から読めることも多いので、特に目立った情報がないリーチならリャンメン率は精々5割程度とみてよいかもしれません。平均的なリーチに対してこちらもリャンメンテンパイならのみ手であっても押しが悪くないことは昨今の研究でも示されていることなので、情報が少ないリーチに対しては、テンパイしたら基本的に降りないつもりで打つくらいがちょうどよいかもしれません。

第4章 69

 押すかどうか微妙な手や、降りたいけど安牌が無い手の場合に、「当たりにくい」牌を読むことは有効であることが多いです。しかし、明確に押すべき手は切る牌の危険度が多少上がったところで押し有利であることは変わらないですし、元々押しにくい手ならわざわざ当たりやすい牌を切ることはないので、「当たりやすい」牌を読むことはあまり有効ではありません。特に自分が満貫良形テンパイのような勝負手であれば、よっぽど高い精度で当たり牌が読めなければ降りるのは損になります。読みの難しさと効果を考えれば、「当たりやすい」牌は基本的に読まずに打つのが無難です。

 切る牌がよっぽど危険、それこそ他の待ちであるケースを想定しにくいというのであれば話は別ですが、そこまで分かるなら「思い込み」ではなく、高確率で当たり牌であることを言語で説明できるはずです。押すのが「怖い」と感じるということは、他家の待ちが読み切れてなく、読み切れない程度には待ちが絞れないので危険牌が案外通るということ。更に言えば、押したいけど「怖い」という感情が生まれるのですから、自分の手もそれなりに勝負手になっているはずです。「怖い」と感じるならむしろ押し。「見合わない」と判断したらその時初めて降りるくらいのスタンスで打つことをお勧めします。

第4章 70

 ここまでアガリやすさに大差あるなら流石に打を選べる人が多いと思いますが、押し引き判断はどうしても結果論で判断しがちな人が多いです。「押し過ぎて勝てない」「降り過ぎて勝てない」という話はよく聞きますが、一方だけが目立つという人は、実はもうそれなりに実力者ではないかと個人的には思います。

 何故なら、勝てていない人の大半は結果論で判断してしまうために、振り込みのリスクが高いがそれ以上にリターンも大きいケースで必要以上に降りて、逆にリスクはさほど高くないとはいえリターンも少ないケースで必要以上に押してしまっているからです。「覚悟の放銃」が多いということは、それだけ正しい押し引き判断ができているということの証拠でもあります。繰り返しになりますが、「怖い」と感じるなら押し、「見合わない」と感じたら降りるというスタンスで打つことをお勧めします。

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H坂
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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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