第206回で、リャンメンカンチャンのような、「ターツ+フォロー牌」の話を取り上げました。一部の形だけ名前がついているとその形だけ過大評価されがちですが、性質の違う形それぞれに名前がつけるのも覚えづらくややこしい。そんな話を致しましたが、雀魂の愉快な仲間たちの中国在住の方から次のような画像をいただきました。
「ターツ+フォロー牌」の形それぞれに「一三二」のように名前がつけられています。この表ではリャンメンカンチャンはそのままですが、1枚持っていれば一、2枚持っていれば二、3枚持っていれば三、1枚も持っていないところは〇として並べて書けば、見たままなので覚えやすくてややこしくもない形で分類できます。言われてみれば当たり前の話なのですが、「リャンメンカンチャン」のような従来の呼び方にこだわっていたために気付けずにいました。
この表記法のもう一つの利点は、名称に出てくる数字を全て足すと、「ターツ+フォロー牌」の形は3、6、9…というように、全て3で割り切れる数になるのでどの組み合わせに属するのかをすぐに判別できるということです(ただし、のように、牌の組み合わせに雀頭が絡むものは、雀頭部分の「2」を引く必要がある。)。
この分類はターツ+フォロー牌以外の形でも使うことができ、3で割った余りが1なら「浮き牌」。余りが2なら「ターツまたはトイツ」であると分かります。数学の合同式を使うなら、
X≡0(mod3) ターツ+フォロー牌またはメンツ X≡1(mod3) 浮き牌 X≡2(mod3) ターツまたはトイツ
となります。数字の話ばかりで恐縮ですが、第194回でも申しましたように、単に数字を並べてありのままを表せた方が分かりやすいということを改めて実感させられたことでした。