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第206回 ネマタの麻雀徒然草

第206回 ネマタの麻雀徒然草

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ネマタの麻雀徒然草とは
  • 『ネマタの麻雀徒然草』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる「麻雀に関する話題を徒然なるままに書き連ねていく」コラムです。
  • 第1回はコチラ

 皆様はこの形を何と呼ばれているでしょうか。私は「リャンメンカンチャン」と呼んでいますが、とあるアンケートでは「カンチャンリャンメン」「リャンカンリャンメン」「カンリャンメン」「その他」の4択で、「リャンメンカンチャン」が「その他」扱いだったことに少し驚かされました。

のリャンメントイツ部分がカンチャンになり、受け入れを増やすという機能を持つという面で「リャンメンカンチャン」の呼び名が個人的にはしっくり来るのですが、の「リャンカンチャン」と混同しやすいことが、「カンチャンリャンメン」「カンリャンメン」のように、「カンチャン」を先に呼ぶことも多い理由なのかもしれません。「リャンカンリャンメン」はの形が先に思い浮かぶので違和感がありますね。

のカン受けは、教わらなければなかなか気付けない受けの筆頭格。理由は先にのシュンツが先に見えてしまいが浮いているように見えるため。かくいう私も学生時代、この形からを残してを切ったのを友人に指摘されてようやく意識することができるようになりました。

麻雀に限らず物事は名前が付いていると認識しやすくなりますが、名前にとらわれすぎて優劣を比較するという本質を見失わないように注意する必要もあります。のメンツ+リャンメン+アタマの形がある場合、メンツを作る受け入れを増やす「フォロー牌」の5種に優劣を付けるなら、1位は増える受け入れが最も多く3メンチャンが残る。2位は増える受け入れ1枚差で、3位は高めイーペーコーの形が残る、4位は先にツモならイーペーコーがつく。(平和がつく形で平和をつけるメリットが大きいなら順位の変動も有り得ますが)の受けを増やすだけのは5位でしょう。ツモの形は言うなればリャンメントイツですが、形そのものに名前がついているのはの形だけなので、名前にとらわれているとの価値を過大評価してしまう恐れもあります。

一部の形にしか名前がついていない為に、その形ばかりが過大、あるいは過小評価されてしまうというのはありがちな話ですが、かといって性質の違う形それぞれに別の名前を付けるのも覚えづらくややこしいだけなので、リャンメン、カンチャン、ペンチャンの基本ターツがあり、作るメンツの種類を増やす牌の総称を「フォロー牌」。1手でメンツを作る形、ターツ、トイツ、ターツまたはトイツ+フォロー牌の総称を「メンツ候補」と呼ぶ習慣が浸透するのが望ましいと個人的には考えております。

 「リャンメンカンチャン」の話をしたのでついてに過去に出題した問題を再掲。この解答が絶対と言えるかは怪しいですが、個人的には結構気に入っております。

 

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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