リーチ麻雀が普及してから採用されるようになった(アルシーアル麻雀では採用されていない)役として、他にはチートイツがあります。アメリカ生まれの役とされますが、生まれは中国だが普及させたのは中国在住のアメリカ人という説もあるようです。
チートイツについてはこれまでも、そして今後も何度となく取り上げることになりそうですが、今回は「4枚使いのチートイツ」について。「4枚使いのチートイツ」が認められていないのは何故かについては、単に現在の日本麻雀においてはそのようにルールで定められているからというだけに過ぎません。中国麻将や世界麻雀(WSOM)では認められていますし、三人麻雀でも採用例が多く見られます。
逆に、(前回取り上げた清海湖の形)の形は二盃口になります。「異なる種類でないと認められない」というのはあくまでチートイツにおける取り決めなので、メンツ手には適用されません。しかしこの形を、「チートイツの4枚使いが認められないように二盃口にならない」と解釈している人も見受けました。ルールに記載されていない限りは、手組の制限は無いと解釈されてしかるべきですが、このあたりの認識は戦略ゲームに慣れていないと身に付きにくいものなのかもしれません。
4枚使いのチートイツ有りなら、は待ちになります。字牌だけで3メンチャンというのが面白いですが、ダマで出アガリはメンホン、チートイツの5翻で満貫止まり。ツモならメンホン、ツモ、小三元、役牌×2、チャンタ、イーペーコーの11翻で三倍満。待ちを見落としていた方が結果的によかったということになるかもしれません。4枚使い1つにつき1翻アップというルールもあります。それなら出アガリでも跳満になりますね。
4枚使いチートイツが有りなら、チートイツ形の緑一色、清老頭も成立します。それならは字一色小四喜になるのかとなりますが、これは字一色は成立しても小四喜は不成立。字一色の定義は字牌のみでアガリ形を構成することですが、四喜和の定義は1アタマ4メンツに風牌を全て含むことだからです。以前、チートイツ形の字一色が役満にならないルールの話をしましたが、これもおそらくは、チートイツがアガリ役として採用されていなかった頃に、字一色の定義を「1アタマ4メンツ全てを字牌で構成する」としていたため、チートイツのケースが定義から漏れてしまったためと思われます。
とはいえ通常の役満よりずっと難しいですから、特別に点数が上乗せされてもよさそうなもの。チートイツ形の字一色を、「大七星」としてダブル役満扱いとするルールもあります。チートイツの4枚使いありなら、この形も大七星扱いとしてよさそうですね。