麻雀プロリーグ「大和証券 Mリーグ2019」87日目が3月3日(火)に開催された。
第1試合
第1試合は園田、多井、朝倉、魚谷の対戦。
第1試合は終盤戦ならではの読みあいが織りなしたロングゲームだった。
東1局は園田が4本場まで積み上げ連荘。その後もボーダーを争うPirates朝倉から満貫をアガるなど、リードを保って局が進む。
しかし東4局1本場で多井が倍満を朝倉からアガリ園田に迫る。
熾烈なトップ争いが続く緊迫した状況のなか、園田が5200を魚谷に、また、仕掛けた親の朝倉にテンパイ打牌で5800を放銃し2着目に。
オーラスはドリブンズにトップをとらせたくない朝倉が、トップ目多井の仕掛けに対して差し込み終了。
朝倉はこれで4連続ラスとなったが、チーム状況を考慮した選択でドリブンズとの差を抑えた。
勝利者インタビューで多井は「全体的に空気が重くて、一つのミスも許されないような状況なので、より慎重になりました。手牌読みと、園田さん、朝倉さんの立場ならどう打つかな、という心理的な読みも考慮しての戦いでした」と終盤戦ならではの思考が濃密なゲームをもたらした様子を語った。
ファンに向けて「おかげさまでチーム7連続連対で、僕と白鳥だけではなく、渋谷ABEMAS4人で作った7連対だということがすごく嬉しいです。体調だけ気を付けて、連対記録をずっと更新していきたいと思います」とポーズをとった。
第1試合結果
1位 多井(ABEMAS)+66.7
2位 園田(ドリブンズ)+20.0
3位 魚谷(フェニックス)▲18.4
4位 朝倉(Pirates)▲68.3
第2試合
第2試合は園田、多井、小林、魚谷が出場。
第2試合は第1試合とは打って変わって、300-500、500-1000など小さなアガリから、小林の跳満出アガリ、魚谷の跳満ツモアガリなどのアガリが続き、南3局まで連荘無く局が進む。
全員がトップを狙える南3局、親番の園田がなんとかテンパイを入れ連荘した次局の南3局一本場。
園田がまたもテンパイを入れ連荘かと思われた終盤、園田のピンズ仕掛けに生牌のを押し切った魚谷が最終手番で四暗刻を和了し、一気にトップ目に。オーラスは小林が2着をきめるアガリでゲームセット。
魚谷はこのトップで個人首位となった。
勝利者インタビューで魚谷は「四暗刻ツモれたのはたまたまなんですけど、私を信じて2戦目も出場させてくれたチームメイトと、応援してくれた皆様に感謝です。送り出されたときには、個人賞をとって表彰台に乗るのもファンサービスの一つだからと言われて、上位に立つことを目標に打ちました」と涙を浮かべながら話した。
ファンに向けては「ここまで来たらMVPになって、喋りたいことがたくさんあるので、このままの勢いで個人賞とチーム優勝を目指して精一杯がんばります!」とポーズをとった。
第2試合結果
1位 魚谷(フェニックス)+73.7
2位 小林(Pirates)+4.3
3位 多井(ABEMAS)▲27.7
4位 園田(ドリブンズ)▲50.3
3月3日トータル結果
フェニックス+55.3
ABEMAS+39.0
ドリブンズ▲30.3
Pirates▲64.0
レギュラーシーズンは残り3日。ドリブンズ、Piratesとの直接対決の日程はないが、昨年度もボーダーを争っていた両チーム。どちらがセミファイナルへ駒を進めることができるのか。
次戦は3月5日(木)EX風林火山、KADOKAWAサクラナイツ、KONAMI麻雀格闘俱楽部、チーム雷電の対戦。