- 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
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当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。
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リーチ後のミンカンは以前ならタブー視されることもありましたが、自分がテンパイなら案外悪くないことがシミュレートにより判明しました。
しかしこれはあくまで1対1のケース。今回は他家3人が全員テンパイの可能性も珍しくありません。全員がテンパイであれば、たとえ自分がリャンメンテンパイでもリンシャン牌でアガるより振り込む可能性の方が高く、カンによって他家の打点を上げるデメリットも大きくなります。
カン判断に限らず、押し引き全般は1対1なら積極的な選択が有利であることが案外多いものです。しかし四人で対戦している以上、実戦では1対複数になることも多々あります。リーチがかかった場合は、別の他家の動向も意識しておくようにしたいものです。
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形テン押し引き判断はこちらを御参照下さい。これだけ見れば結構押せそうに見えます。
しかし、下家がマンズホンイツ狙いにもかかわらずこれだけマンズを切ってきたというのであれば、待ちがかなり絞れるので生牌のは相当危険牌です。(手出し次第ではホンイツでない可能性も有り得ますが、開けられた手牌を見るに、手出し牌を認識できればホンイツだと分かる手順であったと思われます。) 最終盤に特徴ある仕掛けが入っているとなれば、期待値500点を覆す放銃率10%の差が生じることも珍しくないとみます。
テンパイを崩した場合も再度安牌を切りつつ形テンが取れる可能性があるというのも押さえておきましょう。押し引き基準は形テンを取らなかった場合はノーテン前提なので、ツモが残っているケースで形テンを取るかどうか微妙なら、安全に形テンを取れる可能性が残る選択が勝ることが多いと思われます。
テンパイ料による支出を抑えるために、自分からは安牌だが他家にとって危険牌に見える牌を切ることで他家を降ろす選択。意識的に出来た試しはありませんが、個人的にも頭の片隅に置いておきたいですね。
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