- 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
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当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。
Theme17.
先制なら安手悪形テンパイでもリーチを打つのですから、通常の悪形よりアガリ率で劣るとはいえ、ツモれば満貫のドラ単騎テンパイなら基本的には即リーチの一手です。
しかし、何らかの理由で他家にドラがトイツ以上と分かるのであれば山に残っている枚数が最大でも1枚。ドラを持っている他家に放銃するリスクもあるのでリーチは控えたいところ。ドラ単騎にこだわらずアガリやすい待ちへの手変わりも残ります。
問題は、「他家にドラトイツ以上」であることをどの程度高い精度で読むことができるかということ。例えば赤無しルールで2翻以下で早い段階から仕掛けることが滅多にない打ち手が序盤から鳴きを入れ、河からホンイツでもトイトイでもないとなれば、ドラがトイツ以上である可能性は極めて高いと言えます。特定の対戦相手と打つ競技界であれば、そのような打ち手も珍しくないのかもしれません。
ただし、少なくとも河だけではそこまで読むことは不可能です。仕掛けたのがトップ目の子なのも安手の可能性を上げる要因で、降りてくれるようならなおさらリーチに分があるとなると、今回の条件ならドラ単騎でリーチを打つに越したことはないと判断します。
ただし、早い段階でを切っていることが気になります。残していればでツモアガリ。1枚目のは残せなくても2枚目は打。待ちの平和を選ぶこともできました。下家がドラを固めているとみる以上ドラ切りダマ。それなら下家のアガリ牌をつかむ前にアガれていた公算が高いですね。他により良い選択肢が無ければドラ待ちもやむを得ませんが、ドラを使い切ることにこだわらないことも重要です。
Theme.18
二軒リーチへの押し引き判断。親を含む二人に両方無筋の牌を切って良形2翻なので微妙なライン。子に振ると一発がつき、ドラそばなので放銃打点が高くなりやすいことから今回は引いた方がよさそうです。一方に通っている牌であれば押し有利になるので、二軒リーチに押すかどうかは切る牌の放銃率の影響がかなり大きいことが分かります。判断が変わりやすいところなので分岐点がどの辺りにあるかを押さえておきたいですね。
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