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第274回 ネマタの雀魂日記〜魂天になるまでやめれま天

第274回 ネマタの雀魂日記〜魂天になるまでやめれま天

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ネマタの雀魂日記とは
  • 『ネマタの雀魂日記』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによるネット麻雀「雀魂」で魂天位を目指すコラムです。
  • 初回はコチラ  

明日は久しぶりに長期メンテナンスが入ります。私はメンテ明けまでに「雀魂キャラと学ぶ手役入門」をまとめ上げる予定です。メンテ明け前までに実装されている雀士(コラボキャラ除く)は全員登場させてます。どの手役がどのキャラに相応しいかを考えながら物語を作るのが楽しいですね。

雀魂牌譜

東4局4本場

親で連荘を重ね大トップ。この局も早々にドラ3あるくっつき1シャンテンになりました。ソーズの中ぶくれ形はリャンメンができやすいですが雀頭が出来にくいことから雀頭固定の打[②]が選ばれやすい牌姿ですが、筒子部分が[②][②][③]ならツモ[④]もあるので、多少受け入れが狭くなっても[②][5]ツモの特に強い聴牌が残る打[七]がよいでしょう。

以上の理由で打[②]としたのですが、少し牌姿が違うだけで打牌が変わるなら、他の要素でも打牌が変わりうることをもっと想定すべきでした。

聴牌打牌の[七]で対門に放銃。先に[七]を切っていれば聴牌打牌は対門の現物[②]。ほどなくして対門が[7]を掴んでトビ。トップで終わることができたはずでした。[七]にくっつく聴牌はドラ[5]を切ることになるというのも打[七]寄りの理由。手牌だけの判断で「僅差」なのですから、結果論では済まないでしょう。「状況次第」とはよく言いますが、「将来の聴牌打牌の放銃率」はその最たるものです。この時の私は「形」に囚われてしまいました。

南1局1本場

南場トップ目の役無しドラ無し しかも待ちはど真ん中のカン[⑤] このように言葉にするとリーチを控えたくなりますが 2着目と僅差、他とは大差。2着目にアガられるとトップが難しく、振り込んだとしても2着以上は堅いのですからリーチの一手。対門から出て裏1のトビ終了も無視できません。

一発[赤⑤]ツモは出来過ぎでしかありませんが 上辺だけの言葉より実際の局面に合わせることが必要です。全く知らない概念を身につけるためには言葉が必要ですが、日頃から麻雀を嗜んでいる人は「トップ目」「のみ手」「カンチャン」のような言葉は皆様御存知でしょうから、「言葉」そのものには囚われないようにしたいですね。

南2局

対門は何を放銃しても何をツモられても聴牌料を払ってもトビ。ここで上家から見逃した結果和了できなかったとしても ここで和了した場合と比べてトップ終了率が大きく下がることは考えにくいのですから 冷静に考えればトップ率を高めるために見逃す一手です。

しかしながら、2着とも12000点以上差をつけた50000点超えのトップ目で和了牌を見逃した試しなし。頭では理解していたにも関わらず、この時の私は「経験」に囚われてしまったのでありました。

何となく対門に「ヤバい」手が入ってそうという「直感」に囚われてしまったというのもあるかもしれません。実際に対門の手は高め12000オール(タンヤオトイトイ三暗刻三色同刻ドラ4)と想定以上の手だったわけですが、もし12000オールなら上家が飛んだうえにトップ終了。ヤバい手を聴牌しているは事実でも、アガられるとヤバいかどうかはまた別問題ですね。

南3局

下家はハネ満以上をツモればトップ、逆にそれ以外は何をしてもほぼ2着。目的がはっきりしているのですからこうなれば誰が相手だろうと可能な限りハネ満ツモを狙ってくるのは理の当然。ものの見事にハネ満ツモを決められ逆転されてしまいました。打ち手の傾向によって変わる「人読み」よりも、打ち手の傾向に依存しない状況判断の方がずっと大事であるという事実にも気付かされます。

「形」に囚われず、「言葉」に囚われず、「経験」に囚われず、「直感」に囚われず、「人」に囚われず。目先のことに囚われるなとはよく聞きますが、麻雀に勝ちたかったらむしろ目先のことにだけ囚われてないといけないということに気付かされる半荘でした。それではまた次回。

雀魂 について


オンラインで全国のプレイヤーとリアルタイムに対戦できる麻雀ゲームです。
全世界のプレイヤーと対戦を行うことができる「段位戦」、チャットを送れる友人と好きなルールで対戦できる「友人戦」、プレイヤー同士で開催/参加できる「大会戦」など様々な対戦スタイルにより、麻雀の初心者から上級者まで幅広くお楽しみいただけます。

 

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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