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お咎めなしの二人が目指した頂【シンデレラファイト シーズン4 SemiFinal #3 担当記者・坪川義昭】

お咎めなしの二人が目指した頂【シンデレラファイト シーズン4 SemiFinal #3 担当記者・坪川義昭】

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東家:松浦真恋(日本プロ麻雀協会)
南家:木下遥(日本プロ麻雀連盟)
西家:齋藤しょあ(日本プロ麻雀協会)
北家:高島芽衣(日本プロ麻雀協会)

遂にDay7 SemiFinalも最終戦を迎えた。
ここで勝ち上がる2名が内村翠、梶梨沙子と共に決勝の舞台で激突することとなる。

麻雀の神様に選ばれるのは誰なのか————


東2局1本場

先手を取ったのは今回初出場でプロ歴1年目の新星である齋藤である。
ドラの[中]を叩いてイーシャンテンとなる。

すぐにテンパイを入れると、次巡にツモアガリを決めた。
もしも、勢いというものが麻雀にあるのならば、確実に一番手だろう。
今一番ホットな打ち手である。

東4局

南家の松浦が先制リーチを放つ。
[発]の相方である[⑤]も筋にかかっており、非常に周りから出アガリしやすい待ちだ。

安全牌を抜いてしまうと形が維持できない親の高島が前向きな一打を放った。
そもそも、通っていない筋が多すぎて、何を切っても現状はそこまで危険ではない。

更に無筋を勝負し、引き入れたのが[赤五]なら大満足だろう。
当然追っかけリーチといく。

松浦が[⑦]を掴んで7,700点の放銃となった。
高島の素晴らしい押し切り勝ちである。

東4局2本場

親の第一打にポンの声をかけたのは木下。
ドラの[西]バックだが、上手くいけばトイトイまで見える。
[西]が出るのを待っていては少々形が苦しく、先に愚形を処理しておきたい手牌だ。

立て続けに[八][⑦]も叩けて、あっという間にテンパイを果たす。
[⑦]のフォロー牌として[⑧]を残していたことから、ドラとのシャンポン待ちが濃厚であり、周りからション牌が出る可能性は低い。

しかし、アガリ牌が山に3枚生きているならば己の引きを信じても良いだろう。

三者とも警戒体制に入り、最後のツモでテンパイの入った高島と木下の二人テンパイで流局となった。
木下は勝負手が空振り、嫌なムードが漂い始める。

東4局4本場

粘りの連荘を繰り返していた高島にホンイツのテンパイが入った。
これを決めれば決勝の一席は、高島のものになるかもしれない。

[1]をポンしていた齋藤にも弩級のテンパイが入る。
チンイツ・赤・ドラ3の倍満テンパイだ。

この仕掛けに挟まれた松浦は[⑨]のトイツ落としをせずに、マンズに手を掛けて撤退を選択する。
既にビハインドを背負ってしまっているが、冷静に自身の手の価値を認識できている。

終盤に高島が放った[8]が齋藤に捕まり16,000点。
むしろ、最初の一席目を確保したのは齋藤だった。

南1局1本場

親の松浦が[7][7][6][8]で仕掛けて前へ出る。
ラス目で苦しい立場だが弱音を吐いている時間などない。

そこへ[発]のトイツ落としを入れたのは高島。
当然、手牌は十分形の勝負手である。

木下は、この2枚目の[発]を見送った。
現状のライバルであり、一発でも勝負手を高島に決められてしまえば決勝は遠のいてしまう。

恐怖はあれど、仕掛けて勝負を決めさせない選択も十分にあった。

高島にテンパイが入り、リーチを放つ。
松浦にもテンパイが入り、互いに負けられない捲り合いが始まった。

同等の枚数が山には生きていたが、最後のツモで高島が引き勝ち、決勝の舞台を大きく引き寄せる3,000-6,000が決まった。

松浦は親番が落ちてしまい、30,000点以上の差を子方で捲らねばならなくなってしまった。

松浦真恋は日本プロ麻雀協会所属で3年目の選手である。
シンデレラファイトシーズン1を視聴し、優勝した三浦ももこに憧れ、その背中を追い続けてきた。
ここで勝利すれば、憧れのシンデレラファイト決勝だが、そのハードルはあまりにも高くなってしまった。
諦めることは許されない。今自分にできるベストを尽くして奇跡を待つ。

南2局

松浦同様に絶対落とせない親番を迎えた木下の配牌がこれである。
ドラの[白]がアンコで3メンツが完成。

[発]を仕掛けて齋藤が捌きにかかる。
この親さえ流せば決勝は目の前なのだ。

木下もチーテンを入れ、5巡目にして12,000点のテンパイ。
この手を流されるなんてことが、あってはならない。

松浦の[8]を打ち取り、決勝が見えてきた。
しかし、次局は齋藤がヤミテンで親を流し、大激戦の♯3はオーラスへと突入していく。

木下遥は日本プロ麻雀連盟所属で4年目の選手である。
シンデレラファイトでは初出場のシーズン2で決勝に進出し、準優勝を果たしている。
そこから3年連続本戦に出場し、シンデレラファイトの常連メンバーとして活躍してきた。
あの時、自身の手からこぼれ落ちてしまった優勝を掴み取るため、木下も敗退を受け入れるわけにはいかない。

南4局

木下の条件は高島との13,900点差を捲ること。
ハネマンツモ条件である。
当然、高島が連荘することはなく、この1局で満たさねばならない。

松浦の条件は高島との48,500点差を捲ること。
役満直撃条件である。
二人とも希望が見えない配牌を手にし、一巡毎に敗退の二文字が背後に忍び寄る。

受け入れる覚悟は————まだ、できていない

齋藤の手牌が倒されて、松浦と木下の敗退が確定した。

決勝に進出したのは、要所で勝負手を決め切った1年目の新星である齋藤しょあ。
そして、抜群の攻撃力で倍満放銃をものともしなかった高島芽衣の2名となった。

既に決勝を決めていた内村翠と梶梨沙子を加えた4名で翌週Finalが行われる。

解説である綱川隆晃の反省会で、敗退した松浦真恋と木下遥は共にお咎めなし。
二人は最高の麻雀を打ち切ったと賞賛された。

今回は決勝の舞台へ登れなかった二人だが、この内容で戦い切れるのであれば、いつかシンデレラファイトという頂を登り詰めることができるだろう。

#1,#2観戦記

成海有紗の134秒【シンデレラファイト シーズン4 SemiFinal #1 担当記者・中島由矩】


ダブル遥(はるか)対決の決着【シンデレラファイト シーズン4 SemiFinal #2 担当記者・神尾美智子】

公式HP

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