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麻雀プロ初の四人麻雀魂天到達 綱川隆晃プロ「麻雀のイメージをかえるっていうのは、麻雀というゲームの楽しさを僕ら麻雀プロが広く伝えていくことだと思うんです」

麻雀プロ初の四人麻雀魂天到達 綱川隆晃プロ「麻雀のイメージをかえるっていうのは、麻雀というゲームの楽しさを僕ら麻雀プロが広く伝えていくことだと思うんです」

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2021年8月14日、日本プロ麻雀協会所属の綱川隆晃プロが、雀魂における最高段位「魂天(こんてん)」に到達しました!

麻雀プロで四人麻雀の魂天到達は初とのことで、心境やこれからの目標などを伺いました。

 

多井隆晴プロがきっかけで始めた雀魂

──麻雀プロ初の四麻魂天到達おめでとうございます!昇天した瞬間の気持ちをお聞かせください

もう、『やっと終わった……』って感じですね……(笑)。胃をキリキリさせて段位戦打つことはもうないんだと思って……。

──どれくらの期間で到達したんですか?

配信を始めてから1年くらいですね。雀魂自体はもっと前から登録はしていたんですが、初めて雀魂の配信をしたのが、2020年の6月ですね。雀士1になって配信しました。

──四麻魂天到達ってことは、次は三麻の魂天目指しますか?

いや、僕三麻嫌いなんです……。

──はははっ。どうしてですか?(笑)

勝てないんですよね、三麻……。四麻が強い人は三麻も強いっていうじゃないですか。基本ができてるからとか……。単純に下手なんだと思います。三麻は10年前くらいに『このゲーム才能ない』と思って引退しました。それ以来誰に誘われても三麻は断ってます。実はスリアロの『三麻ーすたリーグ』に出るんですけど、スリアロさんに仕事打診されて初めて渋りました。三麻魂天目指すなら四麻魂天もう一回目指すくらいの気持ちですね。やりませんけど。

──雀魂をやろうとおもったきっかけは?

実は多井さんがきっかけなんですよね。何かの機会に多井さんに『雀魂やりなよ』って言われて、多井さんが言うならやるかって思ったんです。もともと天鳳も九段になるまでやってたこともあって、ネット麻雀も段位戦も嫌いじゃないので、やってみたら結構面白いなと思いました。雀魂を配信する前はAPEX(※)の配信をしていたんですが、そのときの視聴回数って一本100回いくかいかないかくらいだったんですよ。そんなときに初めて雀魂の配信をしたら、普段の5倍くらい人が来てくれたのもあって、『麻雀って人が来るんだ』と思って配信を続けることにしました。

(※)APEX:Apex Legends(エーペックスレジェンズ)世界中で大人気のバトルロイヤルゲーム。

──チャンネル登録者数の伸びが凄いですよね。1年前は200人くらいだったと思いますが

多井さんが『たかちゃんねる』で配信してたときに、『つなちゃんねる!』を宣伝してくれたことがあったんです。多井さんに『綱川のチャンネル登録者数が1000人いくまで今日の配信おわらない』と言ってもらって、そこで登録者数が1000人を超えたんですよ。あとは『にじさんじ麻雀杯』というVtuber事務所のにじさんじさんに所属しているVtuberさんたちが雀魂で戦う大会があって、多井さんが同時視聴してたんですが、多井さんが別件があって途中までしかできないということで、じゃあそのあと僕がやりますと、申し出て引き継いで自分のチャンネルで同時視聴をやったんですね。そうしたらその動画の再生数が1万回くらいになったんです。同時視聴者数もこれまでとは比べ物にならない1000人くらいの人が来てくれて、登録者数がそこでも増えました。

──多井さんはどのチャンネルの登録者数の伸びにも寄与されていてすごいですね

多井さんはもう、始祖ですね。麻雀界発展の始祖といってもいいくらいだと思います。

──登録者数が増えると、批判的な意見などをもらうこともあると思いますが

最近は熱心に僕の配信に低評価を毎回つけてくれる人がいて、つまりアンチがついてきたということだと思うんですが、名がしれてきたなと思っています。アンチがいることは人気のバロメーターだと周囲はいうかもしれませんが、本人としてはマイナスの言葉を投げかけられるというのは結構心にくるものがあると思うんです。でも、僕はある時から気にならなくなりました。

応援してくれている人や、自分の周りで頑張っている人のことを意識すると、そういう声も届かなくなるんだと思います。

 

喋りのクオリティを上げるために配信を始めた

──そもそもYouTubeの配信を始めた理由は?

暇だったからです(笑)。配信を始めた当時は仕事もしてなかったので、あまりにも暇だったんです。そんな中でも、解説に呼んでもらう機会があったのですが、コロナ禍ということもあり、あまり人と話してなかったので、喋りのクオリティが落ちている実感がありました。麻雀で結果を出していなかったけれど、それでも解説として番組に呼んでもらっていたので、呼ばれているのにクオリティが下がっているのはいただけないなと思い、喋る練習という意味でもYouTubeで実況をしようと思ったことが配信を始めた理由の一つでもあります。

解説も一種の人との会話だと思うんですけど、何を言おうかな、どういうリアクションをしようかなっていうのは、回数をこなしていないと下手になりますね。今はすごく良くなったと思います。トーク回しが前よりもできるようになったし、語彙力も上がりました。普段から喋っているから、考えるより先に言葉がでてくるイメージです。

──YouTubeでの配信は綱川さんにとっていろんなことにプラスに働いているんですね

もう良いことしかないですね!

 

自分のAPEX配信を見てくれた人が、麻雀を始めてくれたら最高

──今後の目標について

今は、麻雀界隈以外の人とのネットワークを広げていきたいと思っています。APEXは好きだからというのもありますけど、最終的には僕のAPEX配信を見てくれた人が、麻雀を始めてくれたら最高だなと思います。

もちろん、麻雀をおろそかにするつもりはありません。昔から応援してくれている人もいますし、リーグ戦も頑張って結果出します。

 

麻雀というゲームの楽しさを、僕ら麻雀プロが広く伝えていくことが麻雀のイメージを変えていく

──最後にファンの皆様に一言お願いします!

僕も多井さんも同じことを思っているんですが、麻雀をもっと素直にみんなが楽しめるゲーム、頭脳スポーツだっていう認知のされ方をしてほしいと思っています。負けても楽しめるし、勝者をたたえられるゲームだっていうことですよね。

本当に皆様には麻雀を楽しんでほしいです。

麻雀って楽しいことばっかりじゃないので、闇落ちすることもあるんですけど、それは一部、僕ら麻雀プロのせいでもあるんじゃないかと思っているんです。でも、もともと僕らも麻雀というゲームが好きでプロ団体に入会しているわけですから、僕らの麻雀が好きだという気持ちや、麻雀の楽しいところをたくさん伝えていければ、闇落ちしそうな人も救えるんじゃないかと思います。

麻雀のイメージを変えるには、脱ギャンブルとかそういうところじゃなくて、根本的なゲーム性、麻雀というゲームの楽しさを僕ら麻雀プロが広く伝えていくことがまず大切だと思うんです。

麻雀をしていると辛いと感じることもあると思いますが、辛いことがあったら僕の場合はAPEXやればいいし、他のことやればいいんです。辛くなってまでやることないですからね。またやりたくなったらやればいいんです。

実は、YouTubeを始めるちょっと前までTwitterでも何も発信してなくて、本当に麻雀をやめようと思っていました。まさに闇落ちしてたんですよね。

麻雀の悪い面ばっかり目について、楽しさを忘れてしまっていました。悪い面ばっかり目につく人には、悪い面が寄ってくるんですよね。でも今、こうして魂天になるまで麻雀を前向きにやろうと思ってこれたのは、応援してくれている人がいて、その人たちが『面白い』『がんばれ』って言ってくれるからなんです。そういう人たちがいると、自分も楽しくなってきて、同時に悪い面が見えなくなっていくんですよね。

なのでこうして、僕が今麻雀プロ活動を再開できたのは、応援してくれる皆様と環境のおかげなんですよ。これからも皆さんと楽しく麻雀できたらと思います。

 

──めちゃくちゃ良いこと言ってくれたのですごい締まりました!ありがとうございます

これがこの1年のYouTube配信の結果です。つなちゃんねるのチャンネル登録よろしくお願いします!

あと、昇天のあとの配信でめちゃくちゃいいこと喋ってるんで、それも見てください!

この記事のライター

麻雀ウォッチ編集部
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