7月5日、麻雀界に衝撃が走った。
株式会社TBSテレビが運営するCS放送「TBSチャンネル1 最新ドラマ・音楽・映画」にて、NMB48の麻雀真剣勝負バラエティ「NMB48須藤凜々花の麻雀ガチバトル!りりぽんのトップ目とったんで!」を、8月8日(日)深夜0時にテレビ初独占放送することが発表されたからだ。
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現役アイドルによる“麻雀”の番組がテレビで放送される。これはすごい。
しかもこの番組が始まったのは、須藤凜々花本人が秋元康氏と麻雀がしたいと直訴したために企画されたようだ。
番組の内容は、現役アイドル須藤凜々花が、芸能界の先輩たちとの麻雀対局を通し、人生、夢、哲学を考える、真剣対局バラエティとのこと。
秋元康氏はプロデューサーとして有名だが、麻雀とのつながりも深い。
2008年には女流プロによるアイドルグループ“雀(すずめ)”のデビューシングル『鴬谷チョンボ』の作詞を担当。
不倫と麻雀を掛け合わせたインパクトのある歌詞は、思わず口ずさんだ人も多いのではないだろうか。
最終目標は秋元康氏との直接対局のようだが、その前に様々な人と対局する模様。
ゲストにはNMB48のメンバーの他、及川奈央さんや椿姫彩菜さん、それから…鈴木たろう(プロ雀士)!???
え!なんで?麻雀でアイドルと言えばもうあの人しかいないのでは?
AKBグループ、それもNMB48と言えばなおさらあの人では?
握手会にたくさん通ったおかげでメンバーたちからもファンからも麻雀プロとして認識されていると噂のあの人は?
タイトル戦の賞金はほとんどCDになっていると噂のあの人は?
これはもう本人に直接聞くしかない。
というわけでこの日行われていたRMUスプリントヴィーナスカップ会場へ突撃取材!
しかし多井隆晴(RMU代表)は対局中だったので、女流プロにも話しを聞いてみた。
まずはRMUを代表する女流アスリート、安達瑠理華選手。
-----NMB48須藤凜々花が麻雀番組を始めるというニュースを聞いてどう思いましたか?
安達「最初に代表のことが頭に浮かびました。ぜひ講師役として呼ばれてほしいです。」
次に現在ティアラリーグ首位の白田みお選手。
-----NMB48須藤凜々花が麻雀番組を始めるというニュースを聞いてどう思いましたか?
白田「(麻雀の)認知度が上がるので嬉しいです。(AKBグループの)ファンにも世間の人にも麻雀を知ってもられるのはいいことだと思います。誰よりもうちの代表が喜ぶと思います。」
さらにこの日のスプリントベスト16に残った増田有里選手。
-----NMB48須藤凜々花が麻雀番組を始めるというニュースを聞いてどう思いましたか?
増田「健全なイメージがつくから大歓迎です。」
最後にこの日は運営をしていた竹内志央理選手。
-----NMB48須藤凜々花が麻雀番組を始めるというニュースを聞いてどう思いましたか?
竹内「大変喜ばしいです。こういう番組をきっかけに麻雀を始める人が増えてくれたらいいなと思います。」
どうやら女流選手たちとしてもアイドルの麻雀番組は大歓迎のようだ。
さて、いよいよ対局が終わった多井隆晴代表に聞いてみよう。
-----NMB48須藤凜々花が麻雀番組を始めるそうですね!
多井「素晴らしいことだよね!サイバーエージェントの藤田社長が最強位をとってから世間の目が変わった。麻雀好きな経営者やある程度の立場にある人も麻雀が好きだって言えるようになったと思う。藤田さんが最強位をとってから劇的に麻雀界が変わった。今回のりりぽんの番組も秋元先生が“麻雀は哲学だ”って言ったのがきっかけで冠番組まで持てるようになった。しかも麻雀プロが…今回鈴木たろうが出るみたいだけど…」
-----そうなんですよ!なんで鈴木たろうさんなんでしょうね?
多井「ふざけんなって話だよ!俺は握手会行った数4ケタ超えるのにー!」
-----NMB48須藤凜々花のことは昔から知っていました?
多井「もちろん最初のドラフトの時から知ってるよ。僕はドラフト会議全部チェックしているから。」
-----前から推されていた?
多井「元々注目されてはいたね。ドラフトの時も。髪を短くしたのも注目されるきっかけだったね。まぁNMB48の子はほとんど知っているし。」
-----ツイッターで講師オファーしたいっておっしゃってましたよね?
多井「あれは半分以上冗談だけどねー。僕の場合激しく激しくヲタだからガチになっちゃうから…。」
-----逆に良くない?
多井「かもしれない。」
-----これをきっかけに他のところでも麻雀が広がるかも?
多井「そうそう。アイドルの方に限らず役者や歌手の方なんかも番組に出てくれるようになるかもしれない。今までは最強戦やわれポンが色々やってきたけど、もっと色々なことが起こるんじゃないかと楽しみにしているんだよね。」
-----藤田社長がサイバーエージェントと他企業との麻雀対決をしていますよね?
多井「あれすごいよね!僕も何かの形で貢献したりお手伝いしたりしていきたい。今麻雀のプロだけでなく、いろんなところの人が麻雀を盛り上げたり麻雀を通して社会貢献しようとしていると思う。僕は今まで麻雀の勝ち負けやRMUのことばっかり考えてきたけど、ファンの方や色々な方のおかげで麻雀で食べられるようになった。これからは僕もチャリティなどのイベントをやったり、著名人の方の力を借りたりして麻雀に恩返しする番かなと思う。」
-----津田弁護士がスポンサーのグリーン杯が開催されますね?
多井「僕もいつかスポンサーをつけて大会をやりたい。僕がスポンサーでもいいけど、僕はまだ現役色が強いからなぁ。」
-----RMUで大会とか?
多井「うーん、RMUの枠にとらわれない方がいいと思っている。せっかく今いい空気になっているから色々なところと協力して全体的に盛り上げていきたい。他の団体とも協力して麻雀の一大ムーブメントを興したい。」
-----最後にこの記事を見た人へ向けてメッセージをお願いします。
多井「麻雀は暗い・怖いという昔のイメージがりりぽんのおかげで払拭されるかもしれない。最近では咲などの麻雀漫画によって悪いイメージがなくなってきているし、インターネット麻雀のおかげで麻雀は知的ゲームとして素晴らしいものだという認識も広がっている。そもそも麻雀はギャンブルというダーティなイメージも、賭けごとをしている人たちが麻雀を賭けごとの道具として使ったに過ぎない。じゃんけんだって賭けたらギャンブルだ。それなのに麻雀ばかり悪いイメージがついてしまってかわいそうな思いをしてきた。麻雀への恩返しのつもりで、麻雀は素晴らしいんだよってことを世間のみなさまにお伝えすることが僕の生涯の責務だと思っています。」
アイドルが麻雀番組を始めるなんて、昔なら考えられなかったと思う。それどころか麻雀が好きですとか麻雀打てますとかは言えなかったのではないだろうか。
インターネットでの麻雀や健康麻雀の普及で麻雀の悪いイメージは少しずつ薄れていっているように思う。
しかし、残念ながらそれはまだ一部と言わざるを得ない。まだまだ麻雀イコールギャンブルというイメージがある人も少なくない。
この麻雀番組が話題になり、麻雀に興味を持つ人が増え、実際に麻雀をする人が増えてくれたらいいなと思う。
今は様々な方法で麻雀に触れることが出来る。
漫画もある、雑誌もある、ゲームセンターにも筺体があるし、携帯ゲームもある。
昔は対局会場に足を運ばなければ見ることが出来なかったプロ団体の対局も、インターネット配信なら自宅で見ることが出来る。
団体に所属していなくても参加出来る競技麻雀の大会も、プロアマ混合の大会も増えた。
インターネット上で対戦出来る麻雀サイトも数多くある。
雀荘に行くだけが麻雀ではない。
自分が好む方法で麻雀を楽しんでもらいたい。
競技としての麻雀、カルチャースクールとしての麻雀、アーケードゲームとしての麻雀、インターネット対戦の麻雀、方法は違えどもすべて麻雀。
どのような方法であれ、麻雀という素晴らしいゲームがよりたくさんの人に楽しんでもらえるようになったらいい。
この麻雀番組がそのひとつのきっかけになることを期待している。
多井代表、RMUのみなさま、取材協力ありがとうございました!
RMUのHPはこちら。