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「オリる気全くなかったですね」トップを目指した強気の女神の結末は…!【シンデレラファイト シーズン3 GroupD #2 担当記者・神尾美智子】

「オリる気全くなかったですね」トップを目指した強気の女神の結末は…!【シンデレラファイト シーズン3 GroupD #2 担当記者・神尾美智子】

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真夏が近づいている。

シンデレラファイトの卓上も、熱を帯びる。

 

GroupD #2の出場選手は、今年がラストイヤーの大園綾乃、「はちゃ」の愛称で親しまれている西園遥、昨年のシーズン2準優勝の木下遥、雀魂予選から勝ち上がってきた鈴木桃子。

 

シンデレラファイト本戦は初の3人と、昨年準優勝の木下という組み合わせだ。

 

 

 

純白の衣装を身に纏い、可憐に登場する4人。

 

 

 

GroupD #2は以下の座順でスタート。

 

東:大園綾乃

南:西園遥

西:木下遥

北:鈴木桃子

 

 

中盤まで全員が「来てほしいのこっちの牌じゃないんだけどなあ…」となる悩ましい局面が続いた。

 

選手の選択を取り上げたい場面が多かったが、ここでは厳選して南2局から振り返っていきたい。

 

木下は、南1局までアガリがなく、南2局開始時点でラス目の17000点。

中張牌の対子が4組あり、対子手か順子手か、悩ましい。

 

9巡目に[四]が重なり、七対子でのアガリに向けて覚悟を決める。

 

33200点持ちの1着目の大園は、[1][3]を切りターツを払い、一通ドラ1は逃さないがどこからリーチを受けても詰まない手組みで進行する。

 

2着目の西園も[三]を引き入れ、123の三色にこだわった1段目の選択が活きてくる。

 

各々の手役へのこだわりが実りつつある。

 

12巡目、木下が[⑧]を重ね、七対子を聴牌。

待ちは、地獄単騎の[西][⑦]かの選択があったが、迷わずタンヤオがつく[⑦]待ちでリーチ。

 

 

3巡後、木下は渾身のリーチ・ツモ・七対子・タンヤオ・赤の3000・6000をツモる。

 

昨年のシーズン2で、1次予選からFinalまで一気に勝ち上がり準優勝を決めた勢いを彷彿とさせる。

 

シンデレラファイトはその名の通り、ここが攻め時と感じたときはファイトをしなければならない。

 

木下は事前アンケートで自身のスタイルを「攻撃型、門前型、ポジティブ」と答えており、まさにその通りのアガリとなった。

 

 

そして、南4局開始時点での点数状況は、以下。

東家・鈴木桃子18800

南家・大園綾乃31500

西家・西園遥22000

北家・木下遥27700

 

全員がトップを目指せる熱いオーラスだ。

 

ラスは即脱落となるが、トップはこの後の#3をスキップしBest16への進出が確定する。トップを目指す意味も大きい。

 

現状トップ目の大園は、ドラの[中]を一打目に放つ。

残さず切るなら、今しかない。

 

そのドラ[中]をすぐさま西園がポン。

 

西園は既に満貫が確定なので、大園以外からの出アガリで2着、ツモか大園からの直撃でトップ。

混一色までつけて跳満なら、誰からアガってもトップ。

西園は[7]を切って混一色を目指す。

 

 

木下は満貫までなら放銃しても3着になり、ラスは回避できる。

果敢にトップを目指して、大園との3800点差をまくりにいく。

 

木下は、西園から出た[7]をチーして、聴牌をとれる手ではあった。

 

しかし、チーをするとタンヤオ・赤の2000点となり、ツモや大園以外からの出アガリでは2着、大園からの直撃のみトップとなる。

 

門前のタンヤオ・赤なら、ツモor大園からの直撃でトップ、脇からの出アガリは2着となる。

カン[⑦]から入ってピンフもつけば、誰からアガってもトップだ。

 

木下は[7]をチーせず、門前でツモでもトップになる道を選んだ。

 

 

2巡後、西園は[①]を引き入れ、狙い通りどこから出てもトップが確定する跳満を聴牌。

待ちは[①][西]

 

西園から出た[⑧]を親の鈴木がポン。

 

ラス目の親の鈴木は、ドラをポンされていようが何だろうが、攻めるしかない。

鈴木の手はあまりにも苦しいが、聴牌を目指すしかないのだ。

 

各者の決意と願いが、卓上で交差する。

 

緊張感が漂うなか、舞踏会は唐突に終わりを告げる。

 

トップを目指していた木下から出た[①]に、西園のロンの声。

 

満貫なら耐え。そう思っていた木下の目に飛び込んだ西園の手は、中・混一色・ドラドラドラの12000。

 

跳満をアガった西園が逆転のトップとなり、Best16への切符を手にした。

2着の大園、3着の鈴木はこの後の#3を戦う。

ラスの木下は、ここで敗退となった。

 

 

シンデレラファイトシーズン3では、最後のインタビュー内で解説の綱川プロが一場面を取り上げて、敗退となった選手と議論する。

 

南4局の[7]をチーするかどうかについて、2人の考えが聞ける。

ぜひ最後のインタビューまで楽しんでいただきたい。

 

「この巡目で両面から鳴いて、直撃条件にするのは私の麻雀ではない」

「オリる気は全くなかった」

真っ直ぐな力強い麻雀で魅了させてくれた木下。

 

「去年の忘れ物は来年に持ち越しですね」

そう語る姿は、最後まで凛として美しい。

 

 

Day4結果レポート

#1,#3観戦記

その涙の名前【GroupD ♯1 担当記者・坪川義昭】

ラストイヤーの綾乃とあやの【シンデレラファイト シーズン3 GroupD #3 担当記者・中島由矩】

公式HP

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