麻雀ファンが書店へ行けば、やはり気になるのは麻雀の戦術本だろう。Mリーグは2022年で5年目を迎え、Mリーガーが手掛ける麻雀戦術本を書店で目にする機会も多くなった。そこで今回は、2022年に出版されたものを中心に、Mリーガーが書いた麻雀戦術本10冊をチームごとに紹介していく。この記事を読んで、あなたの戦術本選びに役立てていただきたい。
KADOKAWAサクラナイツ
堀慎吾
作品名 |
麻雀 至極の戦略 |
出版社 |
KADOKAWA |
参考価格 |
¥1,870 |
オンラインストアURL |
堀慎吾が2022年に出版した麻雀戦術本が『麻雀 至極の戦略』だ。
Mリーグ2021-22ではファイナル最終戦に出場した堀。足を負傷するというハプニングに見舞われながらも重責を果たし、KADOKAWAサクラナイツを初優勝に導いたのは記憶に新しい。
この本は、21−22シーズンの自戦譜を使用して、堀が場面ごとに思考を振り返ったもの。「麻雀の自由さ」をテーマに、トッププロの自由にして大胆な戦略が綴られている。「小さな天才」と称される堀の戦術を学ぶには欠かせない1冊だ。
渋川難波
作品名 |
魔神ラーニング |
出版社 |
竹書房 |
参考価格 |
¥1,870 |
オンラインストアURL |
渋川難波がMリーグ公式解説者時代の目線で書いた戦術本が『魔神ラーニング』だ。
雀王のタイトルを獲得し、いまやYouTubeでも圧倒的な人気を博している渋川プロ。2022年のMリーグドラフトでは、満を持して昨シーズンのチャンピオンチームKADOKAWAサクラナイツに指名された。
この本のキーワードは「ラーニング」。「学習する」という言葉どおり、それぞれのMリーガーが持つ独自の能力を「ラーニング」して、麻雀の技術向上に役立てようとする狙いの書籍となっている。Mリーガーの高度な技術を渋川プロがわかりやすく解説しているため、Mリーグファンは必見の一冊といえるだろう。
セガサミーフェニックス
近藤誠一
作品名 |
麻雀 理論と直感力の使い方 |
出版社 |
竹書房 |
参考価格 |
¥1,650 |
オンラインストアURL |
近藤誠一が麻雀理論と直感の両立に挑んだ戦術本が『麻雀 理論と直感力の使い方』だ。
「大きく打つ」ことで知られる近藤。Mリーグでも独特の手牌進行で数々の大きなアガりをものにし、多くの麻雀ファンを魅了してきた。
他の戦術本と一味違うのは、脳内科医との対談が収録されていること。理論を封印して、あえて直感で麻雀を打つことを提唱している。この本で紹介されている近藤の直感力を体感し、自分の麻雀戦術に反映させてみるのもよいだろう。
渋谷ABEMAS
多井隆晴
作品名 |
無敵の麻雀 |
出版社 |
竹書房 |
参考価格 |
¥1,870 |
オンラインストアURL |
数々の麻雀関連の著作を出版している多井隆晴が、2022年に書き下ろした戦術本がこちらの『無敵の麻雀』だ。
Mリーグ2021-22シーズンで、多井はMリーグ通算1000ポイントと4年連続200ポイントを達成。「最速最強」の名に恥じない戦績を挙げている。
この本では、多井が駆使する、さまざまな麻雀のテクニックについて記されている。「通ったスジで待つ」「片アガリの仕掛」など、どれも実践的なものばかり。対局で役立つ具体的なテクニックを学びたければ、『無敵の麻雀』は必読の一冊といえるだろう。
KONAMI麻雀格闘倶楽部
滝沢和典
作品名 |
滝沢和典の麻雀読みの公式 |
出版社 |
マイナビ |
参考価格 |
¥1,639 |
オンラインストアURL |
Amazon |
滝沢和典プロが「読み」にこだわってまとめた1冊が、『滝沢和典の麻雀読みの公式』だ。
滝沢プロは、Mリーグ2020-21シーズンでEX風林火山のメンバーとして優勝を経験。2021-22シーズンからKONAMI麻雀格闘倶楽部に移籍し、チームのファイナル進出に貢献した。
「チーテンにソバテンあり」「早い5切りは裏スジが超危険」など、本で紹介されている公式は簡潔なものばかり。実戦ですぐに使える公式を、滝沢が1つ1つわかりやすく解説している仕組みとなっている。麻雀のセオリーを覚えたいなら、『滝沢和典の麻雀読みの公式』がおすすめだ。
EX風林火山
二階堂亜樹
作品名 |
二階堂亜樹の勝てる麻雀 守りの基本 |
出版社 |
マイナビ出版 |
参考価格 |
¥1,639 |
オンラインストアURL |
Amazon |
二階堂亜樹が守りに焦点を絞って書いた戦術本が『二階堂亜樹の勝てる麻雀 守りの基本』だ。
20年以上にわたり、女流麻雀の象徴たる活躍を続ける亜樹。Mリーグでもその実力を遺憾なく発揮し、既に優勝を経験している。
こちらの書籍は「守備派」を標榜する亜樹の守備の技術を総動員して執筆された一冊となっている。スジやワンチャンスといった初歩的なものから追っかけリーチの判断まで、亜樹独自の基準を元に解説している。放銃率が高くて悩んでいる方は、こちらの『二階堂亜樹の勝てる麻雀 守りの基本』を読んで守備戦術を見直してみるのもよいだろう。
U-NEXT Pirates
瑞原明奈
作品名 |
瑞原明奈のロジカル麻雀入門 |
出版社 |
マイナビ出版 |
参考価格 |
¥1,694 |
オンラインストアURL |
2022年に、瑞原明奈が初めて出版した麻雀戦術本が『瑞原明奈のロジカル麻雀入門』だ。
Mリーグ2021-22シーズンで圧巻の成績を残し、見事MVPを獲得した瑞原。シーズン最終戦で沢崎誠との直接対決を制してMVPを獲得したのは、Mリーグファンの記憶に新しいだろう。
本書は場面ごとでロジカルな選択ができるようになることを目標に執筆されている。瑞原のMリーグでの実戦譜を題材にして、その局面でどのように考えながら麻雀を打っているか解説するといった内容だ。配牌から和了まで、1局を通して何を考えるべきか学びたいという方は、こちらの『瑞原明奈のロジカル麻雀入門』を手に取ってみてはいかがだろうか。
鈴木優
作品名 |
1秒で見抜くヤバい麻雀心理術 |
参考価格 |
¥1,430 |
オンラインストアURL |
鈴木優が麻雀に心理学を持ち込んだ戦術本が『1秒で見抜くヤバい麻雀心理術』だ。
2021年に最高位を獲得した鈴木は、2022年のMリーグドラフトでU-NEXT Piratesから真っ先に指名を受けた。2022年、最も勢いがある麻雀プロの内の一人だろう。
鈴木といえば押しの強さが有名だが、その裏付けとなっている相手の心を読む戦術がこの1冊に収められている。対戦相手のちょっとした仕草から、相手の手牌進行などを予測するといった技術が数多く紹介されている。心理や仕草を利用した読みを極めたいなら、鈴木の『1秒で見抜くヤバい麻雀心理術』は必読の一冊となるだろう。
赤坂ドリブンズ
園田賢
作品名 |
麻雀のネクストレベルの扉を開く 魔術の麻雀 |
出版社 |
彩図社 |
参考価格 |
¥1,650 |
オンラインストアURL |
積極的に鳴き仕掛けを行うスタイルの園田賢プロが書いた戦術本が『麻雀のネクストレベルの扉を開く 魔術の麻雀』だ。
園田は2018年のMリーグドラフトで最初に名前を読み上げられ、赤坂ドリブンズを初年度王者に押し上げた実力者だ。
「麻雀賢者」や「魔法使い」などの異名を持つ園田プロの戦術はまさに緻密そのもの。その先述の細部にまで踏み込んだ内容となっている本書だが、解説は非常にわかりやすい表現で行われている。麻雀戦術の幅を広げたければ、こちらの『麻雀のネクストレベルの扉を開く 魔術の麻雀』は必ず押さえておきたい一冊だ。
TEAM RAIDEN/雷電
黒沢咲
作品名 |
黒沢咲の鳴かずに勝つ! セレブ麻雀 |
出版社 |
KADOKAWA |
参考価格 |
¥1,650 |
オンラインストアURL |
Amazon |
副露率が極端に低いことで知られる黒沢咲が、独特な麻雀スタイルを余すことなく公開した戦術本が『黒沢咲の鳴かずに勝つ! セレブ麻雀』だ。
黒沢が麻雀で人々を魅了しているのはもちろんのこと、2022年には自叙伝的な小説を発表し、活動の場をマルチに広げている。
そんな黒沢が発表したこちらの戦術本では、鳴かない麻雀の合理性や鳴く鳴かないの判断など、黒沢独特の麻雀観が詰め込まれている。鳴かないことの強みや黒沢の一風変わった雀風を学びたいのであれば、『黒沢咲の鳴かずに勝つ! セレブ麻雀』は必読といえる戦術本だ。
あなた好みの麻雀戦術本を手に入れよう!
麻雀は非常に自由度の高い競技であり、同じMリーガーでもその打ち筋はさまざまだ。そのため、今回ご紹介した各書籍の内容は全く違うものといってよいだろう。推しのチームやプロの本を選ぶか、理想とする麻雀の戦術を学べる本を選ぶか、書籍を選ぶ楽しみもひとしおだろう。この記事で見つけたあなた好みの戦術本を手に入れて、雀力の向上に結び付けてほしい。