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もっと勝つためのRPG麻雀技術論 その4

もっと勝つためのRPG麻雀技術論 その4

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5戦目 このあたりになると高レベルのプレイヤーも増えます。ゲームバランスの是正のため、休憩中に運営側からレベルの低いプレイヤーは特例でレベルを1つ上げてもらえることになりました。これでレベル3から4になりましたが、レベル3でも低いと判定されるということは嫌な予感しかしません。

 イベントは「トイメンの人とペアになって、手前の34牌を自分にだけ見えるようにしてそこから1牌を選んで公開。先にトイメンの人と同じ牌を2回選べたペアがレベル1アップ。」というミニゲーム。限られた時間の中で、何を選べば当たりやすいか、トイメンの人に自分が次に出す牌を伝えやすいかを考えます。
 トイツ以上で持っている牌はトイメンが持っている可能性が低いのでまず除外。麻雀の手作りは基本的に浮いた客風から切るものですから、第一打は心理的にも客風が選ばれることが多いのではないでしょうか。一打目は外れましたが二打目でヒット。あと1回です。
 ここで浮き牌の字牌が無くなったので端牌のを選択。外れますが、これでトイメンに、自分はもう字牌は出さないし次も端牌を切るというメッセージが伝わったはずです。次は自分、トイメン。しまったそっちだったと後悔しますが、こうなれば次にトイメンは持ってさえいればを出すことは確定的。無事レベルアップに成功しレベル5になりました。
 ステージは「裏カジノ」レベルアップが行われない代わりにレートが何と3倍。これは負けられません。
 しかしこれでトイメンは戦士レベル7。アガリさえすればリーチ+7翻で倍満以上確定。しかも鳴いてもリーチが可能という超強力スキル。こちらは常時1翻アップのアイテムと、8000点未満の放銃を0にする魔法を使用しますが高レベル戦士の前では無力も同然。下家の僧侶レベル6もかなり厄介。1翻アップ程度では攻撃がほとんど通りません。
 トイメンが上家からリーチのみ…という名の倍満をアガってオーラス。親の上家からリーチ。こちらはとある1シャンテン。上家も戦士なので放銃すれば8000点未満とはいかず通常なら降りですが打。ロンの声がかかったところでこちらは最後のカードを使用して打牌をキャンセル。が当たりと分かったので、打とすれば当たり牌を止めつつアガリを目指そうとしたところ…

* おおっと* テレポーター

 またしても運営がやってきて、誰かが使った魔法効果で別の卓で打つことになりました。勝っている人がこの魔法をわざわざ使うはずがないので、嫌な予感しかしませんが…

 ステージ「鉄火場」(レベルアップが無い代わりにレート2倍) 東3局6000点のラス目、トップはトイメンの60000点。

 トイメンのレベル6ニートが完全に場を支配していました。得点に干渉できる能力を持たない魔法使い、商人、賞金稼ぎはやはり後半戦が厳しい。カードも無く頼みの綱は手牌とツモのみというところで四暗刻1シャンテンにまで手が伸びますがこれまた不発。しかしニートのスキルでオーラス上家の親から4000点を奪ったことにより満貫で2着になれる点差になりました。

 オーラスはと三色も一通も狙える手牌になり、ここからと引いてリーチ。上家から追っかけが入りますが宣言牌がで満貫。これで2着終了…

 と思いきや上家がここでカードを使用してもう1局行うことに。しかもカードの効果&戦士のスキルでアガれば最低でも33000点。そして早々と上家からリーチ。これは終わったと思ったのですが…

 リーチをかけた上家から「しまった」の声。何とアガリ牌を間違ってツモ切りしてしまったようです。アガリ放棄ではなくフリテンのまま続行でしたがその後ツモられることなく流局。上家は自分の待ちをと思っていたそうですが、実はの形で待ちでした。
 しかし連荘なのでまだ分からない…と思いきや、ニートのスキルで更に4000点を奪われたのでここでトビ。絶望的な状況から2着になることができました。ドラマが多過ぎて見所満載なRPG麻雀。もうちょっとだけで続きます。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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