ケース3
牌姿A、Bともに打 一般的にブロックと言うとメンツ、雀頭、1手でメンツが完成するメンツ候補の総称ですが、メンツを作るだけのメンツ候補よりも価値の高い打点絡みの浮き牌もブロックとしてカウントして、ブロック数そのものにはあまりこだわらずに打ちます。「共通のメンツが出来る牌をツモった場合に、1手進んだ形(1シャンテンからであればテンパイ)より浮き牌へのくっつきが残っている方が有利なら手変わり重視」この考え方は応用も利きやすいので押さえておきましょう。どちらの浮き牌もかなり価値が高い牌姿Aに比べて、牌姿Bはの価値はそれほどでもありませんが、ダブドラ赤の価値が特に高いので、テンパイを逃す場合も赤5mと2sのくっつき1シャンテンが悪くない。特に強い浮き牌があれば、それなりな浮き牌も残しやすいです。
ケース4
打 遅い手とはいえ1メンツあれば、安牌としての字牌残しにはあまりこだわりません。 西も一応チャンタはあるが浮き牌として価値があまり高くなく、打点は鳴きチャンタよりはメンゼンでリーチする方が上です。
打としてツモなら、ツモで純チャンのメンツ候補が揃い、もドラなので比較的強い浮き牌とみて打として2シャンテンに戻します。その時は先にを切ってが残っている方がチャンタにはなりやすいですが、を浮かせてリャンメンができる受けが残っている場合と比べても明確に有利というわけではありません。基本はむしろ強い受け入れ優先。手変わりをみるならシャンテンを戻しても最大限に見ることが多いですが、今回はを残して明確に有利になるのがツモのみ。「特定の牌を引いた時だけ有利になる打牌よりは、特定の牌以外を引いた時に有利になりやすい打牌を選択する」これも、「共通のメンツが出来る受けで比較」と合わせて押さえておくことをお勧めします。
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問題は悪い配牌をもらったとき。この場合はアガリに向かうのか守備に重心を置くのか、アガリに向かうにしてもどの手役を狙うのか(どの手役も遠い)、第1打から考えるべきことが多くなり、不確定要素も増えます。そしてこのジャンルは麻雀研究においても未開拓の分野です。
そして、この「超序盤の戦略」こそ、強者と弱者の差がつく、残された分野なのです。
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