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ネマタの天鳳日記 第212回

ネマタの天鳳日記 第212回

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 頭頭の形から打としてもシャンテンが進む受け入れは減りません。ツモで1手進んだ時の受け入れでは劣りますが、今回はが出れば鳴いていく手で、トイツは鳴きやすいことからロスになることがあまりありません。それなら字牌重なりで打点を上げる変化を残した方がよいと判断します。字牌が重なるようならメンツ候補オーバーになるので、を落として更に字牌重なりからの大物手を狙う手もありますが、今回は役牌2ドラ1の40符3翻でも下家から出ればトップ終了なので受け入れロスが無いように他の字牌を切った方がよいかもしれません。

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 今回は変化する前にテンパイ。こうなった場合に先切りでが比較的出やすいのもメリットと言えます。

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 前局はトイメンに2600放縦。をポンして1シャンテン。ここから鳴く牌は何があるでしょうか。

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 テンパイにとるだけでなくピンズも鳴きます。ポンは言ってみれば新しく浮き牌を作るだけの鳴き(「現麻本」では、「食い残し」と表現しました)。受け入れを増やすだけならツモを1回飛ばすに見合わないことも多いですが、手役をつけにいく(今回はピンズホンイツ)場合には用いることもそれなりにあります。慣れていないと反応しづらい鳴きかもしれません。

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 裸単騎になっても満貫テンパイならそれはそれでよしで鳴きます。

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 首尾よくが重なりましたが、トイメンのリーチにめくり合いで負けて満貫放銃。やや強引な仕掛けでしたが、点数状況的にもアガリのリターンが大きく放銃のリスクが小さい(トイメンに満貫振っても2着でラス目はまだ遠い)ことから悪くなかったと思います。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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