第4章レッスン20 副露手だけは本気で読め!
読みはそれほど必要ではないと言っても、「鳴いた他家の手役は何か」「打点はどの程度か」「どの程度テンパイしているか」「どのあたりの牌を必要としているか」については常に頭に入れておく必要がありますが、このあたりは特別読もうとせずともある程度処理できる打ち手も多いと思います。そのような打ち手にとってはこの手の内容は「読み」の範疇ではないので、「(自分が考えるような)読みは必要ない」と主張する方が一定数居るのではないでしょうか。
よって、誤った読みや、実戦で必要とはいえない読みのセオリーが浸透していた時代の影響を受けていない打ち手にとっては、「読みは不要」と考えるのではなく、「必要に応じて適切な読みを入れる」つもりで麻雀戦術を学ぶのが適切であるように感じます。本書にあるように、まずは鳴き手に対して読みを入れてみることから始めてみましょう。
昔は「チーテンにソバあり、ポンテンにソバなし」と言われることがありましたが、実際はポンテンでもチーテンほどではないにせよソバテンも有り得ます。分かりやすさを優先するがあまり正確性が欠けてしまい。言葉だけが独り歩きしてしまったのも、従来の読みにおける戦術論の問題点と言えそうです。
レッスン21 副露手の待ち読みの基本
「チーテンにソバあり」と言われますが、実際は解説のように、1つ前の手出しこそが本命になる場合があります。手出し牌がフォロー牌とするとどのようなターツをフォローしていたのかを想定することがポイントです。
本書に示されている通り、最終手出し、フーロ部分、最終手出しの1つ前の手出しを組み合わせることで待ちを絞れることが多々あります。1つ前の手出しは、次の手出しが入るまでは最終手出しなのですから、最終手出しだけ覚えておくようにしておけば自然と1つ前の手出しと合わせて考えられるようになります。ですから手出しを覚えるのが苦手な人でもそこまで労力は要りません。覚えようとすることよりもまず見ることから始めましょう。
本記事に関するご紹介
「これはどうしても優劣がつかないときだけ使う読み」といった、実戦的な判断まで考慮した内容になっています。
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