第5章レッスン26 普通の捨牌が一番速い!
『科学する麻雀』には序盤から456牌の切り出しが目立つ派手な河であっても、安全牌ランキングの序列にそれほど影響しないとあります。これについては、周辺が切られていないエリアの無スジは依然として危険であること。194ページ捨牌Dのように配牌時点でヤオチュウ牌の浮き牌が無く、ツモ切りが続いたケースも少なくないこと。この2つの影響で全体的には序列に変動がなかったものと思われます。明らかにスジや字牌の方が無スジより危険と読める河もあるので、特に派手な河については個別に対応していく必要があると言えそうです。一般的には普通の河>地味な河>派手な河の順でアガリに近いと言えますが、派手な河であっても、「狙っていそうな手役にとって価値の高い牌」が切られたら要警戒と言えます。鳴き読み同様、「読みやすいものを読む」スタンスで臨みましょう。
レッスン27 5ブロックが揃った相手は要警戒
5ブロックが足りているということは、シャンテン数は、3−(面子の数)。1面子完成していれば2シャンテン、3面子完成していればテンパイということになります。配牌の時点で5ブロック揃っていてそこから手が進まないケースもあるので、基本的に5ブロックが足りていないことは読めませんが、足りていることは本書の(1)〜(5)のような情報から読むことができます。これまでの内容と合わせれば、速度だけでなく具体的な手牌構成が読めることもあるので特に押さえておきたいです。
レッスン28 他家の押し引きを読め!
『科学する麻雀』では、高打点のダマテンはそれほど出現しないので基本的にダマテンは警戒しないとありましたが、赤有りルールはダマ高打点の出現率が上がることもあり警戒すべきケースもそれなりに増えます。
ダマテン読みで分かりやすいのはリーチや高打点テンパイの可能性が高い相手に押している他家がいる場合。今回くらいの河なら1シャンテンから押し寄りに打っているケースの方が多そうなので、将来危険になる可能性がある牌から先に切ってその後の他家の押し引きを確認することになりますが、「合理的に打っているなら、ノーテンからこの牌を勝負するとは考えにくい」という牌が切られたらいよいよダマテン濃厚とみて、リーチの現物も安易に切らないようにすべきでしょう。
本記事に関するご紹介
「これはどうしても優劣がつかないときだけ使う読み」といった、実戦的な判断まで考慮した内容になっています。
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