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ネマタの戦術本レビュー第476回「デジタルに読む麻雀 著:平澤元気 その12」

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第4章レッスン24 速度を意識してラフな放銃をなくす

 確実にテンパイしているリーチ相手には降りられても、鳴き手に対しては、「まだテンパイしてないかも」と思って勝負に見合わない牌を切ってしまうミスは個人的にもよくやらかします。仕掛けに対する速度読みは多くの打ち手にとって上達の鍵と言えるのではないでしょうか。

 タンキ以外のテンパイは3面子1雀頭1面子候補の状態なので手牌に浮き牌やフォロー牌がないということです。つまり、最後の手出し牌よりも浮き牌やフォロー牌として残される可能性がある牌が少なければ少ないほどテンパイ濃厚ということになります。

 仕掛けの手出しが入った時に「この牌が出ていてテンパイしていないことがあるだろうか」と考えると、ほぼテンパイと読めるケースに気付きやすくなると思います。序中盤でまだ1フーロの相手がツモ切りしていたら大体テンパイしていないだろうと思ってしまいがちですが、どんな牌が手出しされたかを意識して見ておくと、それまでは事故と片付けてしまっていたような高打点放銃を結果的に回避できることも増えるのではないでしょうか。

レッスン25 食い伸ばしに気付くための基準

面子候補をより強い面子候補にするのが食い伸ばしに相当するので、食い伸ばしの鳴きであれば鳴いて出てきた牌は面子候補の一部ということです。浮き牌やフォロー牌であると仮定すると手順が不自然であるならば食い伸ばしの鳴きである可能性が高くなります。

 ここまで鳴き(ポンチー)が入った時点でテンパイだとして、最終手出し牌が浮き牌(安牌等の手組のうえで不要牌含む)、フォロー牌、面子候補の一部のいずれかのケースを考えて来ましたが、それ以外の鳴きとして手出し牌が面子の一部、

からをチーして打や、

からチーを阻止するためにポン打

といったケースがあります。メンゼンの待ち読み同様、鳴き手の場合も、「手出し牌がどのような形から切られたものか」を考えるのが一番のポイントと言えそうです。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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