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レジェンド雀士は今も走り続ける「寡黙な王者」阿部孝則プロ

レジェンド雀士は今も走り続ける「寡黙な王者」阿部孝則プロ

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「寡黙な王者」と呼ぶにふさわしいレジェンド雀士、それが阿部孝則プロである。在籍した団体の最高峰タイトルをそれぞれ複数回獲得してきた凄腕は、盟友の多井隆晴プロとともにRMUの屋台骨を今もなお支えている。一方で、Twitterのフォロワー数が3333人になった瞬間をスクショしてツイートしたり、「ちいかわ」のUFOキャッチャーに執着したり、お茶目なおじさんとしての一面も隠さない。本記事では、そんな阿部のあふれる魅力について探っていきたい。

目次

阿部孝則の基本情報・プロフィールデータ

阿部孝則

名前 阿部孝則(あべたかのり)
異名 寡黙な王者
生年月日 1967年12月1日
職業 プロ雀士
出身地 東京都
血液型 A型
趣味・特技 お酒、散歩
本人公式SNS Twitter
所属団体 RMU
プロ入会年 1988年
主なタイトル 第19・20・21期鳳凰位
第2回日本オープン優勝
第15期麻雀マスターズ優勝第2・7期RMUリーグ優勝

阿部にとって初のビッグタイトルとなったのが第2回日本オープン。プロ入り15年目の悲願達成だったが、こんなエピソードがある。熱心に観戦していた師匠の故安藤満プロが、阿部プロの優勝が目前に迫った頃に会場を出ていった。「自分が見ていると、応援した人が負ける」というジンクスを気にしてのこと。この気遣いが功を奏したのか、阿部プロは無事に優勝を手にしたのだった。

経歴

1988年:日本プロ麻雀連盟に入会
2003年:第2回日本オープン優勝
     第19期鳳凰位を獲得、第21期まで3連覇を達成
2006年:第15期麻雀マスターズ優勝
     日本プロ麻雀連盟を脱退
2007年:RMUを設立
2010年:第2期RMUリーグ優勝(通算2期)

阿部孝則の打ち方や雀風

メンゼン重視でダマテンも織り交ぜる「王道スタイル」を貫くのが阿部の麻雀である。大崩れすることが少ないことから「守備型」と評されることも多いが、決して守りに入った麻雀というわけではない。ポイントを積み重ねていける長期戦でこそ真価を発揮するタイプで、かつては鳳凰位を3連覇した経験も持つ。また、阿部は同卓者に「気配」を感じさせないことでも知られており、テンパイが入っても呼吸一つ変わらないという。以上の特徴は「麻雀忍者」こと藤崎智と共通する部分も多いが、阿部本人も「自分の麻雀と似ている」と認めている。

阿部孝則の対局時の様子

麻雀最強戦2016 男子プロ代表決定戦 因縁の対決 2016/7.24

決勝戦の東4局、親番の阿部は先制リーチをかけるが、前原雄大に追いかけられると一発で放銃。裏が3枚乗って12000点の痛い失点。オーラスを迎え、トップの前原プロとは35000点近くの差をつけられて苦しい状況。しかし、阿部はまずリーチ・七対子・ドラ2をツモって、6000オール。続く1本場では、東場とは立場がまったく逆転して、先制した前原を追いかけて12000点を直撃、一気の大逆転を果たした。連盟のプロとの「因縁の対決」を制して、阿部は「ラス親があり、手も入っていたので焦りはなかった」と振り返った。

【8/27(土)14時開始】麻雀最強戦2016 歴代最強位代表決定戦

第7期RMUリーグ最終節 2016/1.30

【9/22(木)11:00】第10期RMUクラウン決勝

まずは第2節の5回戦東4局から。配牌が七種八牌で、本線が萬子のホンイツで国士無双はぼんやりといった感じだったが、テンパイ一番乗りはなんと阿部。10巡目に九萬待ちとしたが、後ほどツモって役満達成。最終節のこの日は、3回戦で谷井茂文がオーラスの大連荘で70000点のトップ。荒れた展開となったが、阿部プロは自分の麻雀をしっかり打ちきった。第2期を優勝した後スランプに陥り「もう勝てないかと思った」という阿部だったが、5年ぶりの復活優勝を果たした。

【9/22(木)11:00】第10期RMUクラウン決勝

阿部孝則が5年ぶり2度目の優勝 / RMUリーグ第10節(最終節)結果

RMU・2021前期クライマックスリーグ 2021/7.23

【9/22(木)11:00】第10期RMUクラウン決勝

阿部が、まるで漫画のようなアガリからの大逆転劇を演じた。10回戦プラス新決勝方式で争われた今大会、9回戦を終えて阿部プロは首位の楢原和人と約100ポイントの大差をつけられていた。東4局、阿部は中盤に役なしのリーチ。流局が迫るが、阿部が4枚目の三萬を引いてカン。めくった新ドラがなんと三萬、そして嶺上開花。「リーチ・ドラ1」の手を倍満まで伸ばしてこの半荘をトップで終えた。続いて行われた新決勝で見事まくった阿部プロが優勝をつかんだ。

【9/22(木)11:00】第10期RMUクラウン決勝

SNSでの評価・評判

「クール」「ダンディ」「お茶目」...。様々な魅力を持つ阿部だが、麻雀ファンからはどのような声が上がっているのだろうか。SNS上に寄せられている声をご紹介しよう。

SNSでも「寡黙な」のフレーズがよく使われる阿部。阿部プロの残した名言は麻雀プロ・初心者に問わず、突き刺さる言葉だ。

10年越しの夢を実現させ、今まさにRMUに入会しようというところで、大ファンの阿部が面接官と知ったら、舞い上がってしまうのも無理はない。

こちらは多井からのツイート。阿部らしい、お茶目な一面が垣間見える。

阿部孝則のニュース・こぼれ話

約10年ぶりの東京ディズニーシー

阿部はこのほど、約10年ぶりに東京ディズニーシーを訪れた。ダッフィーグッズを数多く身に着けた写真もアップするなど、久々のパークを満喫した様子。ただ、「寡黙な王者」のフレーズからはまったく想像できない姿で、プロ仲間はどう返信したらよいのか、計りかねている様子だった。

Apple Watchを入手

阿部と言えば黒いスーツのポケットに手を突っ込み、ニヒルな表情を浮かべた、まるでVシネマに出てくるような雀士を想像するファンも少なくないだろう。そんな阿ロ、最近Apple Watchを入手したとのこと。最先端のデバイスとは意外な感じもするが、それを使って運動する阿部となると、さらに想像がつきにくい。

この記事のライター

麻雀ウォッチ編集部
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