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麻雀忍者・藤崎智 ベテラン選手の隠された強さの秘密とは

麻雀忍者・藤崎智 ベテラン選手の隠された強さの秘密とは

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プロ雀士につけられるキャッチフレーズのなかでも、特殊なのは藤崎智の「麻雀忍者」だろう。ヤミテンを得意とし、音も出さない模打など、滑らかな動きはまさしく忍者だ。そんな忍者の素顔とは──。この記事では藤崎智のプロフィール、そして強さの秘密に迫る。

目次

藤崎智プロの基本情報・プロフィールデータ

名前 藤崎 智(ふじさき さとし)
キャッチフレーズ 麻雀忍者
生年月日 1968年1月25日
出身地 秋田県
血液型 O型
趣味・特技 海外旅行
本人公式SNS Twitter
所属団体 日本プロ麻雀連盟
所属チーム KONAMI麻雀倶楽部
プロ入会年 1997年
主なタイトル 第30・36期鳳凰位
第16・33・34期十段位
日本オープン(第3・5・6回)

藤崎は2020年で53歳を迎えた。これまで鳳凰位、十段位日本オープンなど、多くのタイトルを獲得しており、麻雀界の中でもベテランの域に入るプロ雀士だ。そんな藤崎だが、ABEMATV「熱闘!Mリーグ」で特集が組まれた際、女流雀士から、「モテる男」として紹介された。宮内こずえ、和泉由希子も「女流プロから一番モテる」と絶賛されていた。

経歴

1997年:日本プロ麻雀連盟第13期生としてプロ入り
2004年:第3回日本オープン優勝
2013年:第30期鳳凰位
2016年:麻雀プロ団体日本一決定戦で優勝
2019年:第36期鳳凰位

麻雀との出会い・きっかけ

藤崎と麻雀の出会いは、中学生の頃。当時は麻雀本を手に取り、夢中になっていたという。高校卒業後はITの専門学校に入学、卒業後はIT関係の会社に就職したが、仕事には夢中になれず、週末の麻雀を楽しみに毎日を過ごしていた。麻雀への気持ちが抑えられず、23歳の頃からは麻雀店で働くことになる。徐々に実力も磨き、29歳の時に日本プロ麻雀連盟13期生としてプロ入りを果たす。30歳を迎えた春、沢崎誠に誘われ、上京し現在に至る。

藤崎智「後輩へ受け継ぐ先輩の恩」Mリーガー列伝(24)

藤崎の打ち方や雀風

©ABEMA

「麻雀忍者」と称される藤崎の雀風は、その名の通り高打点のヤミテンを多用するのが最大の特徴だ。リーチが非常に強力だとされている現代麻雀において、ヤミテンを主戦術とする藤崎は異色の打ち手といえるだろう。

そんな藤崎の強さの秘訣は柔軟な手組にある。高打点となる手役を仕上げ、リーチをせずとも十分なリターンを作り出せる藤崎プロだからこそ、ヤミテン中心の麻雀が成り立つのだ。リーチが少ないということは、無用なリスクを負う場面も少なくなる。超攻撃型チームである麻雀格闘倶楽部において、絶妙なバランサーの役目も果たしていたといえる。

藤崎の対局時の様子

Mリーグ2020  2020/11/27 1戦目

藤崎の徹底したリスク管理と、点数状況を加味した打ちまわしが光った対局。藤崎はトップを獲得したが、驚くのはその持ち点である。なんと28300点。アガったのは2回だが、それも2900点と1300点という少なさだった。

他家がリーチでぶつかり合う中、藤崎はひっそりと機をうかがい、リスクの少ない鳴き仕掛けで少ないチャンスをものにした。全員の点数が大きく動かなかったこの試合。藤崎プロは30000点付近をキープし続けて、大きな着順ダウンのリスクを最小限に抑えた。抜群の安定感があってこそのトップといえるだろう。

【11/27 Mリーグ2020 結果】麻雀格闘倶楽部が藤崎、前原の布陣で連勝!上位3チームに大きく詰め寄る!

Mリーグ2019 2019/12/8 2戦目

ヤミテン、高打点の手役狙いといった、藤崎の強さが存分に発揮された一戦である。

東1局、藤崎は愚形ながらも序盤でテンパイ。ヤミテンでひっそりと忍び、そのまま出アガリを狙うかと思いきや、愚形ターツを払ってテンパイを外す。数巡後、見事に高め三色のリャンメンテンパイ。ここで満を持してリーチと打って出た。三色とはいかなかったがツモを決め、見事な2000・4000となった。ヤミテンとリーチ、双方のメリットを活かした、藤崎プロらしさがあふれるアガリとなった。

【12/08 Mリーグ 結果】麻雀格闘倶楽部・藤崎が初勝利からの連闘で連勝!チームポイントはプラス三桁に!

Mリーグ2019 2020/3/31 2戦目

厳しい条件ながら、麻雀格闘倶楽部のファイナル進出が懸かった一戦。進出条件は127000点以上の大トップ。

大きなアガリが求められる状況で、藤崎の丁寧な手作りが光る。安易にリーチせず、手牌を見極めながらじっくり構える作戦が功を奏し、東場だけで倍満を含む5回ものアガりに成功。東場終了時の持ち点は、なんと80000点を超えた。「もしかしたら」という期待も高まるなか、藤崎はトップはつかんだものの、ファイナル進出に必要な点数には届かなかった。この大一番でも焦らず、大逆転の機をじっくりとうかがう藤崎の胆力に、多くのファンが心を動かされた。

【3/31 Mリーグ 結果】格闘俱楽部・高宮・藤崎連勝もファイナル進出ならず!

藤崎プロのSNSでの評価・評判

SNSでは、藤崎プロの一風変わった打ち筋や麻雀格闘倶楽部のバランサーという役割に関する声が多くみられる。異名のはずの「忍者」が、これほどまでに定着しているプロ雀士も珍しいのではないだろうか。

藤崎プロの麻雀を支える抜群の守備力を賞賛する声は多い。

いつものヤミテンではなく、攻めに回っても忍者は忍者。藤崎プロのキャラクターは、多くのファンに愛されている。

麻雀格闘倶楽部のチームメイトとは雀風が大きく異なる藤崎。藤崎が加入したことで、調子にムラがあった麻雀格闘倶楽部に芯が通ったとの声も多い。

藤崎のニュース

「男子プロ歴代王者決戦」-レジェンド達との撃ち合いの結果は...?

【6/19(土)15:00】麻雀最強戦2021 「男子プロ歴代王者決戦」

2021年6/19(土)にて、「男子プロ歴代王者決戦」が開催された。藤崎プロの他に、荒正義、阿部孝則、土田浩翔といった麻雀界のレジェンドが並ぶ。藤崎プロも得意のヤミテンで善戦を見せたものの、荒正義が優勝した。

藤崎の財産

2018年7月、Mリーグ発足で盛り上がっている中、藤崎は病気治療のため長期入院することに。入院期間は2カ月から、長ければ半年の見通しだった。藤崎は、退院の目途がついた時点でファンに向けてメッセージを出そうと考えていた。

入院から1か月後、ツイッターで現状報告したところ、励ましのメッセージが多数届いた。この出来事について、藤崎は「一生の財産」と語っている。強い雀士としてではなく、誠実な人間性がファンにも伝わっているからこそ、たくさんの心温まる言葉が届けられたのではないだろうか。

KONAMI麻雀格闘倶楽部 ファン感謝祭が開催

藤崎は2021年6月25日「応援ありがとう!KONAMI麻雀格闘倶楽部 ファン感謝祭」にて、自由契約となることが発表された。

この記事のライター

麻雀ウォッチ編集部
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