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大貝博美プロの麻雀マナー講座 第7回

大貝博美プロの麻雀マナー講座 第7回

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 ~「麻雀界 第10号」より転載~ 

 トラブルの種類は様々あって、その対応も店によっても違うこともしばしば。
 今回は大貝プロが、起こりやすいトラブルを分類。全部覚えて大貝プロの裁定とともにグッドマナーに努めよう!

 

点棒の払い方

 先日あるお店でフリーを打っていた時のこと。久しぶりにトラブルの当事者になってしまったんです、私。ことによると客として一悶着を起こすのは初めてだったかもしれません。

 この時問題だったのは、20代後半くらいの男性の点棒の払い方。初フリーという感じではなく、むしろ打ち慣れている様子です。

 しかしトイメンの私に払う時、点棒を全自動卓の落としブタの上に置くのですね。問題を客同士で解決しようとすると角が立つので、基本的にはスタッフさんから注意してもらう方が望ましいと承知してはいます。

 しかしこれくらいの些細なことなら、直接言ってモメない自信もあったんです。過去の経験からいってモメるはずがないと。

 そこで二度目の時に「ここに置くと中に落ちちゃいますから、もう少し手元に置いてもらっていいですか?」と私がお願いすると、彼が舌打ちしたわけです。あれ、意表を突く展開ですねえ。

 『これはお店の方から言ってもらう方がいいな』と思い、トイレに立ったついでに事の次第を責任者に伝える私。

 しかしその直後に私が彼からアガると責任者は近くにおらず、そしてまた同じ位置に点棒が。「すみません、もうちょっと手元に‥」と言うや、「勝手に持っていきゃいいじゃないすか」との言葉。

 今までの人生において数限りなく同じお願いをしてきた私ですが、この受け答えは大貝史上初。

 そこで責任者を呼んで今のやりとりを伝えて注意してもらうのですが、彼は無言で薄笑いを浮かべるばかり。私の肩を持つ上下のお客さんの声も、彼には馬耳東風です。ある意味すごい精神面といえなくもありません。

 責任者は半分呆れながらも「とにかくお願いしますね」と言ってその場を離れたわけですが、すぐまた私の6000オールが炸裂。

 責任者に言われた直後だけに、今度は彼も私の手元に払ってくれました。

 ただし隣の卓の人々がふりかえるほど卓に強烈に叩きつけて、なんですが。

 普通こんなケースで言うべきセリフは「表に出ようよ」か「すいませーん、これラス半ね」だと思うのですが、私は何事もなかったかのように打ち続けます。

 しかし私がすごく大人だという話ではありません。こう見えて実は瞬間沸騰型なので腹の中は煮えくり返っており、『こうなったらコテンパンにしちゃうぞ』と思って席を立たないわけです。

 とはいえこの状況で居座るのもけっこう我慢が要るのですが、我慢の麻雀は得意な方なんです、私。ちょっと違うかな。

 しかし麻雀とは本当に不思議なもので、内心キレながら次の半荘に突入するや、そこまで誰にもアガらせないほど絶好調だった私の着手がことごとく裏目に出るようになっておりまして。

 

思いが伝わった?

そして私の変調と時を同じくして急激に調子を上げたのが、トイメンの彼。今度は私が彼に点棒を払い続ける係です。60000点オーバーの3連勝の後がトビ、そしてまたハコ間近。『気持ちが揺れた時は打つな』の原則を無視したバチでしょうね。

 ただし私の偉いところはトイメンの彼に点数申告されるたび、普段通りの「はい」とともに点棒を相手の手元に置き続けたことですキレていながらもね。

 両ワキのお客さんにもその努力が伝わったらしく、彼がトイレに立った折りに「さっきはゴタゴタしてすみませんでした」と謝ると、「冷静に対処できてすごいですね」と褒めてもらえました。打ち手としては負け方も大事ですからね。

 この話、まだ続きがあります。トイレから戻った彼からトビ寸前の私が久々にアガりました。大勢に影響のない打点でしたけど。

 それまで振り込んだ時には一言も発しなかった彼が、その時初めて「はい」と言って点棒を静かに手元に置いてくれたんですね。

 その回で打ち終わった私にはその後の彼の行儀の良し悪しは不明でしたが、『図らずも手本を示せたのかな』と少し機嫌を直して家路に着いたものです。単に好調になって落ち着いただけ、というのが真相なのかもしれませんが。

 いずれにしろあんなに打ち慣れている人が基本的なマナーを知らないということが、私には不思議でならないのですね。

 普段通っているお店のスタッフも友達も、彼に点棒の払い方を教えてあげなかったということですから。

 その人の今後のためと思えば指摘するのも面倒ではないし、何よりいっしょに打つ人のマナーがよいほど自分が楽しく打てるに違いないと思うのですが。

 来賀友志さん原作の麻雀劇画『天牌』にこんなセリフがあります。

 「麻雀を心底話し合える同志は意外と少ないもんさ。なら増やしたほうが楽しいだろ」

 たまにはマナーについて友達と語り合うのもいいものですよ。
 それでは今回はこのへんで。皆さんの麻雀ライフがより豊かなものになりますように。

 

著者:大貝博美
プロフィール:昭和35年、東京都生まれ。101競技連盟所属。第22・30期王座。ファミレス店店長を経験後、競技麻雀に惚れこみ、麻雀プロの世界に足を踏み入れる。

 

 出展:本ページは(株)日本アミューズメントサービス様からの転載許可に基づいて掲載しております

 

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