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もっと勝つための現代麻雀技術論 第43回 「くっつき形1シャンテン③」

もっと勝つための現代麻雀技術論 第43回 「くっつき形1シャンテン③」

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 前回、アガリ率に大差なければ打点重視としましたが、ドラの浮き牌と、ドラより良形テンパイになる受け入れで勝る浮き牌といった、アガリ率でも打点でも結構差がある場合はどちらを切ればいいでしょうか。

 この問題については、こちらのシミュレーションによる結果をご参照下さい。

 ドラとくっつき一向聴

 ドラとくっつき一向聴・副露編 

 4連形や中ぶくれ形へのくっつきより明確に「よい手」になる受けが複数あるドラ3~7については4連形や中ぶくれ形以上に価値が高くなる一方、「よい手」になる受けがドラ重なりしかないドラ字牌については通常の3~7浮き牌より価値が低い。

 ドラを切っても満貫クラスの手になるならアガリ率重視というように、

 「受け入れ枚数より、よい手になる受け入れ優先」

 「特定の牌を引いた時に有利になる選択より、その牌を引かなかった時に有利になりやすい選択」

 「跳満以上は無理に追わない」

 といったこれまで取り上げて来た手作りのセオリーがある程度成り立っていることがお分かりいただけると思います。

  ・ドラそばとの比較

  くっつき形において浮き牌をランク分けすると、4連形、中ぶくれ>3~7牌>28牌>19牌>字牌 というように分けられます。

 ドラそのものであれば、ドラを切ると安手かつ序盤なら2ランク差、中盤でも1ランク差を覆すほどの価値がありますが、ドラそば程度なら1ランク差を覆すかどうかというところ。

 ドラそばの19牌なら通常の28牌より上、ドラそばの28牌なら通常の37牌より上、4連形や中ぶくれ形はそれぞれ3メンチャン、高目イーペーコーがあるのでドラそばの3~7牌よりは残します。

  ・2翻役が絡む浮き牌との比較

  手役絡みの浮き牌についても、くっついた時のテンパイ形を評価してランク分けを考えます。

 特定の牌を引いた時だけ手役がつくような崩れやすいものについては1ランク差を覆すまでには至らないですが、例えば

 頭頭とあるのようにツモで悪形でも2翻役がつく場合は、手役がつかないと安手ならリャンメンテンパイになるくっつきが2種ある3~7牌より価値が高いと言えますし、ドラかつ2翻役絡みとなれば4連形や中ぶくれ形以上の強い浮き牌になります。

  ・例外的に安目の受け入れを減らすケース 

 ドラ

 打

  上の牌姿からは打とするのが若干有利とみます。通常であればツモで3メンチャンができるほうがよい手になりますが、であがった場合は三色が崩れます。

 子のリーチ平和でも約3500点の収入が見込めますが、リーチ平和三色なら約8800点の収入が見込めます。

 中盤のリャンメンテンパイなら約60%のアガリ率が見込めるので、安目がある3メンチャンテンパイより、満貫確定のリャンメンテンパイの方が「よい手」であるという判断です。

  なお、ツモだと安目で三色が崩れるという理由で打とするのは単純に損な安目拒否です。悪形三色より良形平和高目三色の方が「よい手」ですし、ツモなら確定三色かつ高目イーペーコーですからね。

 実戦では滅多に出現しない形だと思いますが、現麻本になかったケースなので補足として取り上げました。

 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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