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もっと勝つための現代麻雀技術論 第46回 「くっつき形1シャンテンまとめ」

もっと勝つための現代麻雀技術論 第46回 「くっつき形1シャンテンまとめ」

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くっつき形1シャンテンまとめ

 くっつき形1シャンテンは、多くの場合ヘッドレス形、2面子形よりテンパイしやすくなります。

 テンパイしやすい1シャンテンだからこそなおの事、単純な受け入れ枚数より、より「よい手」になる受け入れを優先することになります。

 微妙なケースで「テンパイした時に場に安い色の待ちになりやすいように受ける」ことも、「よい手」になる受け入れ優先の一環です。

・3~7浮き牌同士の比較

 赤アリルールでも赤5が各色に1枚ずつなら、テンパイした時の待ちの強さを優先して37牌>46牌>5(タンヤオがつくなら、46牌>5>37牌)の順で残します。

 赤ドラの受けを意識することは必要ですが、手作りの打牌基準自体は、赤アリでも赤ナシでもそれほど変わらないのです。

・雀頭+浮き牌(リャンメントイツ形)の扱い

 他の形が雀頭を作りにくいとしても、基本的に同ランクの浮き牌より価値が低くならないので、「雀頭固定」をすることはむしろ少ないです。

 雀頭を作りやすい場合はもちろん価値が上がりますが、4連形や中ぶくれ形より優先することは少ない。例外は3メンチャン形があり、最もリャンメントイツの形をなす浮き牌が活きるケースです。

・ドラ、手役絡みの浮き牌の扱い

 「よりよい手優先、但し特定の牌を引いた時にしかよい手にならないなら、特定の牌を引かなかった時に有利になりやすい方を選ぶ」というこれまでのセオリー通り、ドラを引いた時だけより「よい手」になるようならドラ受けを見切る、より「よい手」になる受け入れが複数あれば残すというのが一つの目安です。

 手役絡みについても、テンパイした時の形を評価してランク分けすることで他の浮き牌と比較します。

・多メンチャン形を作る暗刻+浮き牌の扱い

 ヘッドレス形の場合と異なり、受け入れが狭まるので同ランクの浮き牌より価値が低くなりますが、雀頭+浮き牌(リャンメントイツ形)がある場合は多メンチャンテンパイになる受けが多いので価値が高くなります。

 基本はくっつき形>ヘッドレス形ですが、リャンメントイツ形+雀頭が作りやすく、面子候補が作りにくい浮き牌×2の形になるとヘッドレス形に受ける場合が出てきます。

・くっつき形1シャンテンであると気付きにくい形に注意

 第45回はくっつき形1シャンテンでしたが、他の回でも、手牌の認識が曖昧なままであったり、単純なセオリーをそのまま適用しようとするとミスをしがちな手牌をいくつか紹介いたしました。

 第1回で取り上げた、手牌の分類の重要性に気づいていただけたでしょうか。

 2面子、ヘッドレス、くっつきと面子手の1シャンテンを一通り取り上げてきました。手牌の形は変わっても、手作りの考え方は一貫していることを今一度ご確認していただければ幸いです。

 次回からチートイツの1シャンテンの補足に入ります。

 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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