前回も申しましたように、基本はくっつき形>ヘッドレス形>2面子形なので、くっつき形1シャンテンですが、面子や面子候補の取り出し方によって他の1シャンテン形ともみなせる手牌であってもくっつき形とみなします。
くっつきの1シャンテン形であることに気付きにくく、気付けないと損な選択をしがちなケースがあります。第1回で申しましたように、手牌を分類する場合は、「面子」、「雀頭」、「面子候補」の順に取り出して判断しましょう。
ドラ
打
くっつき形の1シャンテンですが、ソーズの順子をで取り出すとヘッドレス形1シャンテンにも見えます。
ヘッドレス形とみなすと雀頭を作りやすい面子候補が残る打としがちになりますが、ソーズの順子をで取り出してくっつき形とみた場合、とで受けがかぶるので、ソーズを切った場合に比べて受け入れ枚数が大きく減ります。
今回はドラがなので、にくっついた時もドラが使い切れ、打としてもイーペーコーがつくのはツモのみなので3メンチャンになる受け入れを優先した方がよいことから打とします。
ドラ
打
2面子形の1シャンテン(余り牌無し)。打とすると打とした場合より受け入れ枚数が2枚多くなります。第18回では触れませんでしたが、マンズのこの形も面子候補固定すると受け入れが特に減る形の一種です。
なお、実は受け入れ枚数だけなら打が最も多いですが、良形テンパイになる受け入れで劣るので損になります。
ドラ
打
先ほどの手牌では打がよいことを知っていると、こちらでも打としがちになります。しかし、今度はマンズから2面子取り出せるので、雀頭のくっつき形1シャンテン。ヘッドレス形に受ける打はイーペーコーや3メンチャンの可能性も無くなるので損な選択です。
くっつき形に受けるのでの比較になります。とで受けがかぶっているので、受け入れ枚数では結構差が付きますが(打打は受け入れ枚数11種36枚、打は9種26枚、打は8種26枚)、
「悪形テンパイと、良形でテンパイする受け入れが7種ある1シャンテンのアガリ率が同程度」「どんなに受け入れが広く良形テンパイになりやすい1シャンテンと言っても、良形テンパイそのものに比べればアガリ率で劣る」(第38回)ですから受け入れ枚数の差はあまり気になりません。
よって3メンチャンや高目イーペーコーになる受け入れ枚数で勝る打がよいと判断します。
ドラ
打
受け入れ枚数の差はあまり気にならないのですから、打点的に有利ならヘッドレス形に受けた方がいいことになりますね。これなら345三色になる受け入れ枚数で勝るので打とします。
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