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もっと勝つための現代麻雀技術論 第165回 「ベタオリの手順③」

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 今回はCランク(2枚見え字牌、両スジ456牌、1枚見え字牌)のうち、2枚見え字牌について取り上げていきます。

 一般的には字牌の危険度を枚数別に分類する時、「0枚切れ」「1枚切れ」というように何枚切れているかで分類することが多いかもしれませんが、現麻本では「1枚見え」「2枚見え」のように何枚見えているかで分類しています。混同された方も多かったかもしれません。

 何故かと言いますと、同じ0枚切れ字牌でも、自分が1枚だけ持っている場合と、2枚トイツで持っている場合とでは危険度が明確に異なり、0枚切れの字牌を2枚トイツで持っている場合の危険度は、自分が1枚だけ持っている1枚切れ字牌の危険度に近いため、「何枚見えているか」で分類する方がより正確であるからです。

2枚見え字牌同士の危険度の比較

 2枚見え字牌のうち、0枚切れ、2枚持ちの字牌と、1枚切れ、1枚持ちの字牌との比較であれば、後者の方がやや危険度が低くなります。0枚切れの字牌と1枚切れの字牌であれば、後者の方が手牌に残されにくいので待ちとして残る可能性が低くなるからです。

 また、0枚切れ、2枚持ちの字牌同士であれば、放銃した時に手役がつかない分客風を役牌より先に切りますが、1枚切れ、1枚持ちの字牌同士の比較であれば、役牌で放銃する可能性の方が客風の場合より低くなります。

 何故なら、役牌をトイツで持っているなら、1枚目の役牌が出た時点でポンすることができるので、その分役牌をトイツで持たれている可能性が低くなるためです。

 役牌トイツで持っているなら役牌は必ず1枚目からポンする打ち手相手だとしても、1枚切られた時点では浮き牌で、途中で重なった場合には、1枚切れ、1枚持ちの役牌がシャボに当たる場合はあります。つまり、1枚切れ、1枚持ち役牌同士であれば、後から切られた牌の方が途中で重ねられた可能性が低い分より安全になると言えます。

 1枚切れ、1枚持ち役牌なら放銃率はスジ19牌に近く、役牌が切られたのがリーチの直前ならスジ19牌以上に通りやすいです。もちろんメンゼンテンパイを目指して1枚目の役牌をスルーされているケースは残りますが、それでもポンして役有りテンパイに取れていたものを取らなかったという条件がつくのでやはり放銃率は下がります。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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