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もっと勝つための現代麻雀技術論 第169回 「ベタオリの手順⑦」

もっと勝つための現代麻雀技術論 第169回 「ベタオリの手順⑦」

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 今回は無スジ19、28、37、片無スジ456、両無スジ456についてです。片無スジ456は単に片スジと呼ばれることが多いですが、リャンメンに当たるのでスジよりも無スジに性質が近いことから現麻本では片無スジと記載しました。

 片無スジ456が無スジ28より危険度が低くなっているのは、135とある場合は5を切ってスジ2待ちでリーチされることが多いので、無スジ28よりカンチャン待ちの可能性が低いためです。

 仮に、1も5も早い段階で切られているのであれば、4が悪形待ちで当たることは考えにくいので、たまたまシャボや単騎待ちが残っている可能性はある無スジ19牌より安全になります。

 無スジ同士についても、「当たるとしたら、どのような待ちになっているか」を考えます。良形待ちにしか当たらない無スジであれば、良形にも悪形にも当たりうる無スジよりも通りやすいということになります。無スジ同士でも中寄りの牌の方が通りやすいケースは見落としやすいので注意が必要です。

 良形待ちについても、早い段階でからを切って、最終的に25待ちが残ることは少ないので、早い段階で切られた牌を面子候補の一部とするような待ちで当たる可能性は低くなります。少なくとも、スジの中でも宣言牌のスジのように危険度が無スジに近い牌よりは通りやすいことは言えます。

 を切った後でさらに手出しで字牌が入った場合はなおのこと通りやすいですね。頭頭からがどの程度切られるかは他家の打ち筋によるところも大きいのでどの程度危険かを判断するのは難しいですが、少なくとも、たまたま待ちとして残っている可能性が十分にあるスジ待ちよりは通ることが多いとみます。

 ワンチャンスについては、「最後の1枚をリーチ者が持っている可能性がどの程度あるか」で危険度が結構変わります。序盤のワンチャンスほど最後の1枚をリーチ者が持っていない可能性は高くなりますし、同じワンチャンスでも、自分が3枚使っていてその牌が現物になっていないなら、現物になっている場合より最後の1枚が切られにくいので、リーチ者以外が持っている可能性が高くなる分安全になると言えます(現物になっているワンチャンス同士なら、最近ワンチャンスになった牌ほど4枚目がリーチ者以外が持っているか山に残っている可能性が高くなる分通りやすい)。

 両無スジ456はリャンメンに当たる組み合わせが2通りあるので基本的に最も危険になりますが、ダブルリーチのようにほとんど情報が無いリーチなら、ペンチャン3待ちも25待ちのリャンメンも出現率に差がつかないので、無スジ37と両無スジ456の危険度は大差なくなります。良形待ちも悪形待ちも同程度に出現するということは、単純に牌の組み合わせが少ない待ちほど当たりにくいということになります。序盤のワンチャンスが比較的通りやすいのもそのためです。

 ベタオリの手順についてはまた補足することがあると思いますが、とりあえずこの辺りに止め、麻雀クイズを挟んで次回以降は「押し引き判断」に入りたいと思います。

問 他家から先制リーチが入っていて、自分の手牌にがあります。がそのリーチ者に対して完全安牌と言える必要十分条件となる場の情報を挙げて下さい。天鳳で不特定の相手と打っているものとします。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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