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プロゲーマー&プロ雀士・Rob「人事を尽くして天命を待つ」【マージャンで生きる人たち第40回】

プロゲーマー&プロ雀士・Rob「人事を尽くして天命を待つ」【マージャンで生きる人たち第40回】

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 賞金総額2400万。対戦型オンライントレーディングカードゲーム「Shadowverse(シャドウバース)」のプロリーグ「RAGE Shadowverse Pro League 21-22」に参戦しているプロゲーマーの中に、プロ雀士との二刀流に挑んでいる選手がいる。

 日本テレビグループのプロeスポーツチーム「AXIZ(アクシズ)」で、チームリーダーを務めているRob(ロブ)さんだ。二刀流の道を歩み始めたRobさんに、その熱き思いを聞いた。

 

※eスポーツ(esports)=コンピューターゲームやビデオゲームを使った対戦スポーツ競技の名称

※Shadowverse(シャドウバース)=株式会社Cygamesが配信しているスマートフォン・タブレット・PC向けの対戦型オンライントレーディングカードゲーム

※「RAGE Shadowverse Pro League 21-22」=2018年5月に創設されたシャドウバースのeスポーツプロリーグ。企業やプロスポーツチーム等が運営する全8チーム(2021年現在)が1stシーズン(5~9月)、2ndシーズン(10~2月)を戦い、各シーズンの1位がリーグチャンピオンシップを目指して戦う

Rob(ロブ)プロフィール

1994年6月15日、大阪府出身。O型。岡山大学農学部中退。プロゲーマーとして、2018年9月より日本テレビグループの「AXIZ(アクシズ)」カードゲーム部門「シャドウバース」と契約し「RAGE Shadowverse Pro League 19-20 season League Championship」ではチーム初優勝に貢献。選手名のRobは、アメリカンフットボールリーグ(NFL)で尊敬していたロブ・グロンコウスキー選手に由来。2021年3月からは日本プロ麻雀協会に所属するプロ雀士でもある。

プロゲーマーを目指したきっかけは?

「小中高で10年間、野球をやっていて、大学では新しいスポーツに挑戦してみようと、アメフト部に入部したんですが、慢性的な肩の痛みで続けられなくなり、20歳の時に退部しました。行き場を失ったスポーツに対する情熱が、ゲームと麻雀に向かったという次第です」

「ただ最初はカードゲームが好きだからやってみたわけではありませんでした。部活をやめて時間が出来たことで、とりあえずApp Storeのランキングにあったゲームをダウンロードしてみようと始めたのがシャドウバースだったんです」

「大学生が暇つぶしにゲームをやって面白いなと思っていただけだったんですが、2018年にプロリーグが出来たことに触発され、シャドウバースのプロゲーマーを目指そうと準備を始めました」

大学時代からポケットにいつも牌を入れて手になじませていた。牌の真ん中に空間のある4筒や4索がとくにお気に入り

シャドウバースのどんなところに魅力を感じられたのですか?

「麻雀、将棋、囲碁と同じ頭脳ゲームであることです。麻雀でいえば、ツモって切るを繰り返すゲームで、麻雀同様に運要素もあるので、強い人が毎回勝つわけではないんですが、強い人の方が勝つゲームです。デザインも綺麗で、ルール説明も丁寧なのでプレイしやすいのも魅力ですね」

プロゲーマーになるためにどんな準備をされたのですか?

「リーグ発足当初、参戦を表明した4チームから公募があり、すぐに応募しましたが書類審査で落ちました。大会等の実績もないので当然の結果でした。でも、もしも今後チームが増える、もしくは選手の入れ替えがあるといったような時に備え、月間でポイントを競い合うゲームランキングで上位に入るために、食事や睡眠時間以外のほぼすべてをプレイ時間に充てました。さらに出られる大会には全部出る等、実績を積み上げていきました」

「プロリーグ発足半年後、運良く日本テレビグループのAXIZと、サッカーでも有名な横浜Fマリノスという新たな2チームが参戦することになり、AXIZに採用して頂き、プロゲーマーとしてスタートできたという経緯です」

プロ入り後、忘れられない試合は?

「プロ入り2シーズン目にプレーオフの決勝まで行ったんですが、私が連敗してしまったことでチームが僅差で負けてしまった試合です。振り返れば、普段通りなら勝てたかもしれないという場面もあり、自分がそういう舞台で力を出せなかったことにすごく落ち込みました」

 

「でも成績を出せなかったから自由契約になってしまうのがプロの世界です。ミスは責められてもしょうがないし、多かれ少なかれ野次も受けとめていたつもりでしたが、引きずっていたのか、さらに翌シーズンも開幕からミスが続き、負け試合が続きました。何かを変えなければと危機感を抱き、練習中でも試合中でもミスが起きた時、そのミスはなぜ起きたのかを分析するようにしました」

ミスを分析するとは?

「単純に知らなかったからミスが起きたのか。思いつかなかったからミスしたのか。思いつかなかったのはそのパターンを練習していなかったからなのか。もしくは当日の集中力が足りていなかったからなのか。ミスの原因を突き詰めていくようにしていくと、私の場合は緊張から集中力が足りていなかったことが多い傾向にあることがわかりました」

 

「運要素も絡んでくるので、自分が100点出せば勝てる試合でも、99点出しても勝てない試合もあります。普段出来ていたものが、プロリーグでは出来なかったとなれば、与えられた事の中で最善を尽くし、100点に近い点数を出せるよう集中するしかありません。最善を尽くす事を心がけるようになってからはブレにくくなり、ミスが減っていきました。勝ちを目標とするのではなく、最善を尽くすことを目標としていくことで、結果として勝ちにつながると自分の中で行き着いたんです」

 

「考え方を切り替えられるようになってからは、ミスも減って連勝できるようなり、そのシーズンでチーム優勝し、チャンピオンシップに進み、年間チャンピオンを初めて獲得出来ました。自分の選手生命においても人生においても、プレーオフ決勝での連敗は、大きな意義があったのかなと今は思っています」

AXIZチームリーダーとして仲間を牽引し「RAGE Shadowverse Pro League 19-20 season League Championship」ではチャンピオンに輝いた© RAGE © Cygames, Inc.

なぜ麻雀プロとの二刀流の道を選んだのですか?

「麻雀を本格的にやり始めたのは大学2年の時、アメフト部を退部してからで、シャドウバースをやりながら、毎日のように雀荘に通っていました。麻雀の対局映像も見ていたので、いつか麻雀のプロの世界に挑戦してみたいなと思ってはいました」

 

「明確にプロ入りを意識するようになったのは、シャドウバースのプロとプロ雀士とのコラボレーションイベントに来てくれた日本プロ麻雀協会のヨンスさんと矢島学さんに出会ってからです。麻雀界のお話をいろいろ聞かせて頂き、プロゲーマーをやりながら学生時代の夢を実現させるべく、日本プロ麻雀協会のプロテストを受験しました」

麻雀の練習はどのようにしているのですか?

「プロの先輩達とセットして頂いて新しい知識を得たり、本を読んだり、リーグ戦やMリーグの対局映像を見たり、ゲームでは雀魂や天鳳をやったりといった感じです」

 

「シャドウバースでは、実戦を積み重ねていく中で、自分の信頼するプロゲーマーやアマチュアの強いプレイヤーたちと日々意見を交わしながら実力を磨いてきました。麻雀に関しては練習基盤がまだ築けていなくて、今は師匠探しの段階ですが、麻雀プロとしても努力が形になるよう、しっかりやっていきたいと思っています」

シャドウバースも麻雀も座っている時間が長いため、マッサージは毎週欠かさない等、体のケアにも気を遣っている

プロ雀士になったことで、プロゲーマーとして何か変化は?

「技術的に活きたことがあったわけではありませんが、プロゲーマーとしての私を応援してくださる方々や、プロリーグを見てくれている方で麻雀好きな方からは、新たなプロ界に挑戦することに対して、ありがたい反響を数多く頂きました」

 

「逆にシャドウバースで身につけた最善を模索していく姿勢は、麻雀にもめちゃくちゃ活きていて、どんな状況に置かれても自分のメンタルを安定出来るようになりました」

プロゲーマーとしての目標、プロ雀士としての目標とは?

「梅原大吾さんのように、プロゲーマーとして有名な人がもっと増えてくると、eスポーツの認知度はもっと上がり、市場としても大きくなっていくので、自分もそういった選手になれるよう精進していきたいと思っています。そしてシャドウバースをはじめ、eスポーツ界が広く認知されるためにはどうしたらいいのか。そういったことにも取り組んでいくためにも、圧倒的な結果を残さなければと思っています」

 

「プロ雀士としては、eスポーツと同じように麻雀を広めていきたいことは人生の目標でもあります。実績を積み重ねるため、リーグ戦やタイトル戦等にも積極的に出場し、いつかMリーグの舞台にも立ってみたいと思っています」

普段から心がけていることは?

「人事を尽くして天命を待つ。シャドウバースも麻雀も自分でやれることを全部やって天命を待つ。感情に左右されず、人事を尽くせたかどうか。それだけを自分の評価基準にしています。運が絡むゲームなんで」

インタビューを終えて

 eスポーツの世界競技人口は、約1億3000万人とも言われている。日本でもオンライントレーデイングカードゲームのプロリーグだけではなく、格闘ゲームやスポーツゲームのプロリーグも人気で、全国高校eスポーツ選手権等も開催されている。

 「年齢、性別、世代も問わず、同じ温度感で楽しめるコミュニケーションゲームであることはeスポーツの最大の魅力です。麻雀もシャドウバースも、ともに自分の人生、すべての時間を注げる最高のゲームであり競技ですね」とRobさんはふたつのプロ界で、新たな歴史を同時に刻んでいる。

◎写真:佐田静香(麻雀ウォッチ)/インタビュー構成:福山純生(雀聖アワー)

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Rob(Rob_G_SV)Twitter

RAGE Shadowverse Pro League

AXIZプロフィール

 

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