麻雀用語に「渡り打ち」という言葉があります。和了までの手数そのままで、より高い手やより手広い形を目指す打ち方のことです。
しかし現在の日本麻雀(リーチ麻雀)においては、渡り打ちの技術が生きるケースが少ないもの。「聴牌即リーチが強い」「最初に手牌を揃えた人だけが得点を貰える」「和了牌を見逃すと振聴になる」「倍々計算が満貫で打ち切り」…日本麻雀の特色がそのまま、こうした技術が活きる局面の頻度を減らしている(その代わり、リーチ判断やリーチに対する押し引き判断が重要になった)と言えます。
逆に言えばそうした縛りがない四川ルールは渡りを打つ技術が大事。運で決まってしまうことも多いですが、実力が結果に表れるケースでは大差がつきやすいという印象を受けました。運要素が大きいからと言って、必ずしも技術介入度が小さいとは限らないのですね。
▼雀魂牌譜
第3局
3枚とも浮いている筒子を交換。
萬子が入り不使用牌を筒子と宣言。
できれば萬子清一色にしたかったのですががカンされて4枚見え。カンを払います。が重なって使う可能性があるのでから。
ひとまず1翻聴牌のところにカンできる牌が切られたのでカンして2翻に。
4位と大差がつき、1位2位とはそこそこ差がある3位。出和了2000点で終わらせるくらいなら高打点を狙うところ。ポン打としてみました。
対々和がついて3翻に。リーチ麻雀では字牌待ちに関しては生牌より1枚切れが和了しやすいとされるのは、字牌は順子を作らないので使われるとしたら2枚以上。生牌は対子以上で使われやすく、出和了もしにくいためでした。字牌は無くともあらゆる牌が対子以上で使われやすいこのルールにおいては、一般論として生牌より1枚切れ単騎が和了しやすいと言えるのではないでしょうか。
生牌を切ることによる放銃リスクもありますが、振っても続行のこのルールならなおのこと和了しやすさ優先。上家にで振りましたが2000点で済みました。
もう1個カンしてこれで4翻。ここでが引けば嶺上花がついて5翻。他にカンできる牌を引いても5翻ですが、もっと引いてほしい牌が1種類だけ残ってますね。
その牌はもちろん!上限の6翻に届きました。もしこのままツモれば99000点! 上家の切ったがポン、ロンされてないとなると山に残っている可能性大。王牌無しなので他家が使いにくい待ちで聴牌すれば和了牌が1枚でも結構和了できるのがこのルールですが、逆に言えば他家に使われて残り和了牌0枚だと和了できず、その間他家に和了され続け大量失点する羽目になるので気をつけたいですね。
ロンなので32000止まりですが対門から出たので飛ばしてトップ終了。リーチ麻雀ではまず見られない「のみ手から役満への渡り打ち」が決まりました。
「赤血の戦」攻略シリーズは今回まで。来月からまた段位戦を打つことにいたします。
雀魂 について
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