ダマで4翻あるリャンメンテンパイについては、終盤(13巡目以降、河の3段目)はダマが無難、それ以前はリーチが有力というのが前回までの結論でしたが、ダマ4翻以外の、リーチしても打点が2倍にまではならないケースについても考えてみましょう。
ダマ6翻以上:満貫→跳満は打点1.5倍ですが、跳満→倍満は約1.33倍。ダマ4翻以上に打点アップの効率が悪くなります。序盤でリャンメンより待ちがよい3メンチャン以上といった、リーチしてもかなりのアガリ率が見込める手ならリーチが有力になりますが、序盤でそのような手牌になることは稀なので、基本的にダマにするものと考えてよいでしょう。
ダマ5翻:リーチすれば跳満以上が確定するので、ダマ4翻の場合よりリーチ寄りとされることもありますが、ダマ5翻ならダマでもツモで跳満、倍満になるにはリーチしてツモって裏1が必要なので、結局のところダマ4翻のケースと特別判断を変えることはないでしょう。
ダマ40符3翻:リーチすれば満貫以上確定ですが、ダマでもツモならほぼ満貫の手。リーチツモ裏1で跳満になり、満貫→跳満は跳満→倍満よりは打点アップの効率がよいので、ダマ5翻の場合よりはリーチ寄りと言えます。
とはいえ、終盤のリーチ判断については、前回申しましたようにダマ寄りになる要素もありますので、こちらも結局のところ特別判断を変えることは少ないとみます。
ダマ50符3翻:リーチした場合の打点はダマ40符3翻のケースと変わりません。6400→8000は1.25倍、リーチツモ裏1でようやく跳満なので、ダマ4翻より打点アップの効率が悪く、序盤以外は基本ダマにします。平和、チートイツ以外のメンゼンのアガリは大体40符ですが、例えばヤオチュウ牌のアンコ1つと中張牌のアンコ1つあればメンゼンで50符以上になるので見落としに注意します。
60符以上のダマ3翻:ダマでもほぼ満貫、リーチしてもツモって裏1でようやく跳満。打点アップの効率はかなり悪いと言えます。
ただ、60符以上となると、大体はカンしているのでリーチすればカン裏が載る可能性があるもの。カン無しで60符以上になっているのであればほぼダマですが、カンしているのであれば跳満以上の可能性を期待してリーチも考慮します。とは言っても、リーチツモで必ず跳満以上になるダマ4翻のケースよりは、ダマにすることの方が多そうです。