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ネマタの戦術本レビュー第96回「傑作『何切る』300選 著:G・ウザク 編集:福地誠 その8」

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Q58 
 ヘッドレス1シャンテンの場合、面子候補を2つ残す方がテンパイしやすいですが、悪形面子候補を外してリャンメン+雀頭を作りやすい形(多メンチャン形)を残した方が良形テンパイになる受け入れで勝ることが多くなります。

Q59 
 ただし悪形面子候補も面子と繋がって雀頭を作りやすい場合は、雀頭を作りやすい形の待ちが2メンチャン以下なら面子候補を残しても良形テンパイになる受け入れで劣らなくなります。
 それでも雀頭を作りやすい形がのような4連形なら、雀頭を作りやすいリャンメン×2のヘッドレス1シャンテンになる変化までみて悪形面子候補を残すことが多いですが、今回はなので変化がさほど多くないので打に分があります。

Q60 
 悪形面子候補が(ペンカンチャン)、もしくはカンチャンのイーペーコー形であれば、雀頭を作りやすい形の待ちが2メンチャン以下なら良形テンパイになる受け入れでも面子候補を残す方が勝ります。
 しかし今回は3メンチャンなので面子候補落とし。テンパイを逃すツモでもリャンメン×2のヘッドレス1シャンテンになるので、からはを切ることが多いです。

つぶやきへのコメント 10000点棒1本、5000点棒2本の代わりに、8000点棒1本、4000点棒2本、2000点棒2本にすればお釣りが出にくく受け渡しがスムーズになるのではないでしょうか。

 

Q61 
 リャンメンを落としても完全1シャンテン以上にアガリやすい形なので、なおさらより高打点になる受け入れが多くなるように受ける選択が有利になります。
 ただ、仮にマンズがくらいなら、ドラ待ちのアガリにくさと、ドラを引いた場合は符ハネしにくいため打点差がそれほど大きくないことから打がよいかもしれません。

Q62 
 今回はツモで高めタンヤオ(更に言えば678三色)への変化もあるというのが打寄りになる理由で、もしタンヤオがつかない形であれば、赤入りルールとはいえは1枚しかない以上引きの三色変化を優先する方がよいとみます。
 「手役よりもドラを活かした早いアガリを目指す」技術が赤有り麻雀ではより重要性が高まるというのは事実ですが、打牌基準そのものが変わることは実はそれほど多くないと私は考えます。
なお、三色は「2段階変化」とありますが、引きの後三色が完成するツモはシャンテンが進みますし、「赤受け」とありますがを引いても2シャンテンのままなので、どちらも「1段階変化」です。赤引き変化と不確定三色変化と表現する方が適切であったと思います。
 勿論、赤有りルールなら他家が早アガリを目指すことが多いのでこちらもアガリやすさを優先する局面自体は増えますが、その場合はあくまで、「他家の手牌進行が早そう」だから打牌選択を変えるのであって、「赤有りルールだから」ではありません。
 むしろ、赤有りルールなのに他家の手牌進行が遅そうであれば、より高打点が狙える赤有りルールの方が鳴かずにメンゼンで進めた方がよい領域が増えるまであるのではないでしょうか。

Q63 
 雀頭を作りやすい面子候補がないので、を残してもツモは変化として強くありません(むしろツモ切ることも多い)。
これも前問同様、不確定一通変化よりダマでも満貫以上が確定するドラツモの方が変化として強く、打としてツモでも一通にならない代わりに高め234三色変化ができるというのが打牌選択の根拠であり、赤無しであっても打としますし、ドラでなければ赤有りであっても、は1枚しかなく、3枚必要な三色よりは2枚で済む一通の方ができやすい以上打とします。

つぶやきへのコメント 名古屋嬢って名古屋城とかけているんですね。初めて知りました。

 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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