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ネマタの戦術本レビュー第105回「傑作『何切る』300選 著:G・ウザク 編集:福地誠 その17」

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Q118
アンコが仮にアンコならまだ打が手広いですが、3メンチャンのなりやすさから
若干リャンメン落としに分があるようです(ただし微差なので場況次第)。
今回はだけでなくの受けも残ります。二度受けというよりは三度受けとでもいうのでしょうか。

Q119
4連形でも端にかかっていれば3〜7の浮き牌とほぼ等価値。
4連形と異なり中ぶくれ形はリャンメントイツ形との相性がイマイチですが、それでも3〜7の浮き牌よりは残します。
今回はタンヤオの打点差があるのでなおさらです。

Q120
くっつき>ヘッドレスですが、今回はタンヤオのつきやすさに差があるので、打としても打と比べ打点面で大差ないというのも影響します。
ピンズがであれば、ドラが出て行っても満貫手が見込めるとはいえ、打点重視でヘッドレスに受ける打に分がありそうです。

つぶやきへのコメント 今日頑張った者だけに明日があるって誰か言っていましたよ

Q121
マンズはリャンメンカンチャンが端についた形というよりは、単にリャンカンです。です。

Q122
三色やタンヤオになる受け入れ枚数自体に差がつかないので、この形だとマンズ切りは「欲張り」にすらならないですね。
子だろうがドラが無かろうが判断は変わりません。
のように345の三色が見える形にした方が問題としてよかったと思います。
(もちろんこの場合も打とします)。

Q123
くっつき1シャンテンでマンズの受けが被っていると考えれば、打の雀頭固定がよいと導きさせたと思いますが。
2面子形と同じ感覚だとリャンメン受けを外して雀頭を固定する選択が盲点になるかもしれません。
まずは現状がどのような手牌なのかを把握することが肝心です。

つぶやきへのコメント 確率論が数学の分野として扱われるようになったのが16〜17世紀。数学としては意外と新しい分野ですね。

Q124
引きが高め三色が残り最高ですが、それ以外はツモでも、打待ちになっていた方がよいですね。
ここでも、「単純な受け入れ枚数より、よりよい手になる受け入れを重視」「特定の最高のツモより、それ以外の共通のツモを比較」
という考え方で答えを導き出せます。

Q125
としても完全1シャンテン以上に手広いのでドラは残す。
ツモでも高め三色とほぼ満貫以上になるので、打よりは先にツモで3メンチャンになるということもあり打というところ。
マンズがと雀頭ができるツモがかなり多いので、リャンメン×2のヘッドレス形に受ける打と比べてもテンパイする枚数でそれほど差がつかなくなります。
現麻本でドラでない場合を取り上げましたが(その場合も打有力、序盤は打、終盤は打)、元ネタは近代麻雀に連載されていた村上プロのコラムです。当時は打という選択肢は完全に盲点で驚いた記憶があります。

Q126
雀頭を作りやすい面子候補が無いリャンメン×2のヘッドレス1シャンテン。
Q13では雀頭固定側が打点的に有利なので雀頭固定としましたが、アガリ率では大差無し。
今回は面子固定ならイーペーコー+赤ドラ+平和(不確定)、雀頭固定なら平和+三色(不確定)なので、面子固定の方が打点的に有利です。

つぶやきへのコメント
サイコロを3つ投げて、出た目の合計が9になる例も10になる例もそれぞれ6通りだが、10が出ることの方が9より多い気がするという経験則から始まったと聞きました。
実際に9になる例のうち(3.3.3)となる確率が低いので10の方がなりやすいですね。

 

 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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