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ネマタの戦術本レビュー第106回「傑作『何切る』300選 著:G・ウザク 編集:福地誠 その18」

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Q127 
面子候補オーバーかつヘッドレス形なので、雀頭を作りやすい形を残す。
のペンカンチャンは自分で1枚使っていて面子は若干作りづらいですが、ツモで雀頭ができるので、ヘッドレス形の場合は価値が高くなります。
ここでも共通の受け(ツモ)を比較すると、打と打の差が分かりやすいです。

 

Q128
ソーズがかなり雀頭を作りやすい形なので、良形テンパイに限定しても手広さにはかなり差がありますが、打としても完全1シャンテン以上には手広い牌姿。
どんなに手広い1シャンテンでもリャンメンテンパイよりアガリやすいわけではないのでアガリ率は頭打ち。
満貫に届かないことが多いこの手なら567と678三色の両天秤に受けます。
できれば枚数ベースではなく、この形ならどの程度あがれるかという確率ベースで考えたいものです。

 

Q129
が1枚ずつで残り2枚しかない、守備的にドラ表示牌を先に切っておきたいというのもありますが、ツモなら落としてタンピン確定、
落としで引いた場合はドラ受けが無くなるといった打点差がつくことが面子候補オーバーを維持する理由としては大きいです。
ドラ北の場合が悩みます。が1枚ずつとはいえ、周りを引いて更に手広くなる変化もあるためです。このあたりは場況次第でしょうか。

 

つぶやきへのコメント
前回のサイコロの問題、数学者の名前をとって、カルダーノの問題というそうですね。
ガリレオもこの問題について研究したみたいです。

 

Q130
ドラでないなら巡目が迫っているとはいえタンヤオをつけるシャンテン戻しとしたいところ。子であっても大体迷わずリーチで結構です。

 

Q131
単純にリャンメンを固定する問題。平和とイーペーコーなら後者の方が高くなるので、打点でも有利というわけではないですね。
単に打ツモの方が打ツモより、後者ものシャボに受けられるとはいえ前者の方がよりよい手なので打とします。が役牌なら打でしょうか。

 

Q132
ツモ切りがカンに比べて4枚受け入れが広くなり三色への変化も残りますが、引きよりは先にテンパイすることの方が多く、
「残り全てのテンパイする受け入れで打点的に損する」ので、よりよい手を目指す観点からカン材はまだ残すところ。
良形1シャンテンであれば先制できることが多いので、他家にドラを乗せるリスクよりは1回多くツモって早くテンパイすることを優先します。

 

つぶやきへのコメント
どちらかというと、正確な損得勘定そのものが「期待値」で、その基準を示すための手立てとして統計データやシミュレートを用いているというところでしょうか。
「期待値ばかりが全てでない」とたまに聞きますが、勝敗を決める評価基準が一定である以上、「期待値」が全てであり、それを求めるための手立てが人によって様々で、いずれも完全ではないというだけのことです。

 

 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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