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ネマタの戦術本レビュー第703回「麻雀 だから君は負けるんです 著:堀 慎吾 その12」

ネマタの戦術本レビュー第703回「麻雀 だから君は負けるんです 著:堀 慎吾 その12」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

テーマ 24

 「相手は3人いるので他家にカンドラが乗る確率は3倍」「メンゼン者はカンドラだけでなくカン裏まで増える」こういった理由で以前は加カンが過小評価されることも多かったですが、これも、麻雀を1対3のゲームとしてとらえているが故の誤りと言えます。

麻雀は1対1対1対1のゲーム。自分がアガれるチャンスが高ければ、打点アップと1回多くツモれるというカンのメリットも大きくなりますし、他家にカンドラを乗せても横移動ならラス目の場合はメリットになる場合もあります。


カン判断についてはこちらの研究データも御参照下さい。自分にアガリのチャンスが十分にあるなら、多くの人が思っているよりもカンが有力であることがお分かりいただけると思います。

テーマ 25

 アンカンは加カンよりメリットが大きいので、こちらは一昔前の戦術書でも積極的にカンすることが推奨されることが多かったように思います。ただし、カンしなければ1メンツ+浮き牌とも見なせるので、手組の面でカンを保留した方がよいケースには注意します。


 他家の打点を上げるリスクを踏まえたうえでカンするかどうかの判断については、本書のように良形になりやすい1シャンテン以上、悪形残りでもカンを保留すると良形テンパイになりづらくなる場合はアンカンというのが一つの目安です。


 先手を取れそうなら早い段階でもカンした方がよいのは確かですが、個人的には先手を取るのが難しそうなら、多少受け入れを狭めたところでアガリ率には大差ないので、カンを諦めるよりは、うまくアガれた時に高打点になりやすいようカン材を残して保留することが多いです。手牌Gなら基本打とします。本書では打牌候補に挙がっていませんが、もし手変わりを重視するなら、雀頭を崩す打よりは、ペンをツモらない限りは打より手広い1シャンテンになりやすいペンチャン落としを推奨します。

麻雀 だから君は負けるんです

麻雀 だから君は負けるんです

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堀 慎吾
単行本:1,620円
Kindle Unlimited
 
 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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