- 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
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第1章 セオリー20
リーチ者が赤5を切っている場合、具体的にどの牌がどの程度危険になるかに関しては、『統計学のマージャン戦術』を御参照下さい。赤5切りリーチに3はペンチャンなら当たりますが、他の待ちなら基本的に赤5は切らないので、一般的には通常のスジ3よりは放銃率が低くなります。
ただし、184ページ以降に取り上げられているような条件が揃えば、4赤55から赤5を切って読みを逆手に取る選択も考えられます。『麻雀強者の0秒思考』を始め、昨今の戦術書で何度となく取り上げられたので、赤に祝儀が無く、順位戦の天鳳ではかなり浸透したように思われます。
赤5と9を切って36待ちリーチを打った場合にどの程度アガれるかについてはこちらで考察がされています。本書で取り上げられている条件が揃えば、確かに赤5切りリーチが5切りリーチや5切りダマより有力になりそうです。
ただし、赤5と1か9を両方切っていても、「赤5が浮き牌であったとすると不自然」な河になっていないかには注意する必要があります。引っ掛けに放銃すると高打点の可能性が高いとなると、ここで取り上げられているような対応させる技術が身についている打ち手にはかえって警戒されてしまうことも考えられます。今回の内容は第781回(『麻雀強者の0秒思考』その9)と類似しているのでそちらも御参照下さい。
現代麻雀の秘技 相手に対応させる技術
基礎的な麻雀戦術理論がネット上で共有されたことで、麻雀ファン全体のレベルが上がったと言われています。その中で差をつけるための技術として、今注目を集めているのが「相手に対応させる技術」です。相手の「対応する技術」を逆手に取って、その裏をかくハイレベルなテクニックとなります。
本書ではそのような戦術を論理的な解説に定評のある平澤元気プロが説明します。
(1)読みの基礎
(2)それを応用する技術
(3)ただしこれはやりすぎ
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