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ネマタの戦術本レビュー第811回「相手に対応させる技術 著:平澤元気 その21」

ネマタの戦術本レビュー第811回「相手に対応させる技術 著:平澤元気 その21」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

第1章 セオリー21

 序盤から中張牌がバラ切りされ、リーチ宣言牌が字牌のような他家に使われづらく山に残ってそうな牌である場合、リーチ者がチートイツである可能性が高まるということはよく言われる話です。

 ただしこれだけでは、序盤は不要なヤオチュウ牌が少なく、途中で字牌を安牌として抱えていたメンツ手の可能性を否定できません。これだけの条件なら、188ページ下の手牌程度の手で1枚切れ字牌を切るかどうかが変わる程度で、押し引き判断に与える影響は小さいでしょう。

 ここから、「メンツ手だとすると手順上不自然なので、チートイツ濃厚」とまで読みの精度を上げることができるのが190ページ(2)から取り上げられている特徴です。190ページ(1)だけの条件では、リーチに対する危険牌の序列までは変わらない(字牌やスジの危険度が上がるとはいえ、無スジがかえって通るとまではいかない)とされます。しかしチートイツに限らず、特徴的な手順まで含めて考えると、字牌絡みの手役が出来ていることが読めるケースは案外珍しくないものです。

 チートイツを狙う側の立場で意識しておきたいことは、「待ちにしたいのは字牌だが、重ねたいのはむしろ中張牌」であるということ。チートイツが読まれにくいというだけでなく、他家に中張牌を鳴かれてアガられてしまう可能性が下がるというメリットもあります。テンパイ時の待ちについても、1シャンテンで待ち頃の浮き牌が2種あればテンパイ時に必ずどちらかの待ちを残すことができますし、1種だけでも単純計算で2/3はその牌を待ちにすることができます。中盤以降は安牌を抱えておくという意味でも字牌を残すことは増えますが、序盤はむしろ決め打ちしないのが得策。もちろん193ページの牌図のように、メンツ手をみるにしても字牌を残した方がよい場合は別。読まれにくいようにするというよりは、山に残ってそうな牌を判別できないうちは、チートイツ本線だとしてもメンツ手を狙うように手作りをすると考えるのがよさそうです。具体的な手順については、『麻雀強者の0秒思考』、思考7、思考11の内容が参考になります。

現代麻雀の秘技 相手に対応させる技術

基礎的な麻雀戦術理論がネット上で共有されたことで、麻雀ファン全体のレベルが上がったと言われています。その中で差をつけるための技術として、今注目を集めているのが「相手に対応させる技術」です。相手の「対応する技術」を逆手に取って、その裏をかくハイレベルなテクニックとなります。

本書ではそのような戦術を論理的な解説に定評のある平澤元気プロが説明します。
(1)読みの基礎 
(2)それを応用する技術
(3)ただしこれはやりすぎ

本書で基本的な読みのテクニックとその裏をかく技術をマスターしてください。

著:平澤 元気
単行本:1,663円
 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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